人前での音声検索は恥ずかしい人が7割超「自宅に人がいなければ」利用したいが4割
最近、音声で操作するスマートスピーカーの新製品発表が相次いでいますが、「文字入力による情報検索は面倒」と思う人が半数近くにのぼる一方、日本人の7割以上が「人前での音声検索は恥ずかしい」と感じていることが、調査から明らかになりました。
日本人の7割は音声操作に「抵抗あり」
Appleが12月にSiriを搭載したHomePodを発売、AmazonがAlexaを搭載したAmazon Echoのラインアップを拡充、そしてGoogleがGoogle HomeとGoogle Home Miniの日本発売を発表するなど、音声認識機能を持つスマートスピーカー市場が活性化しています。
しかし日本でもこの市場は盛り上がるのでしょうか。KDDIが2017年9月7日から9月8日の2日間、全国の15歳~69歳の男女1,000人を対象に「日本人の音声操作に対する意識調査2017」を実施しました。
その結果、45.4%が「文字入力による情報検索は面倒」と回答したものの、「人前での音声検索は恥ずかしい」という回答が71.1 %にのぼり、日本人の多くが音声を使った操作に抵抗を持っていることがわかりました。
「自宅で周囲に人がいなければ音声操作したい」は4割に
ただし年齢、性別によっても差があり、30代女性の81.9%が「人前での音声検索は恥ずかしい」と回答したのに対し、50代男性の39.3%は人前でも平気と回答しています。またハンズフリー通話についても、女性の71%が「恥ずかしい」と回答しましたが、60代男性の44%は気にしないと答えています。
その結果、音声操作の利用場所は「自宅」という回答が30.4%となり、外出先(22.1%)を上回りました。ただし若い世代のほうが利用率が高く、「自宅で音声操作する」と回答したのは10代が40.4%であったのに対し、50代では18.5%、「外出先で音声操作する」では10代が30.1%、50代が14.3%となっています。
なお自宅で行う音声操作でもっとも多かったのが「インターネット検索」の14.2%で、「地図の検索」10.7%、「天気予報の確認」9.8%が続きました。その他にも「SNS投稿」(3.1%)、「AIとの暇つぶし会話」(2.9%)、「家電や住宅設備の操作」(1.9%)という回答がありました。
40.3%は「自宅で周囲に人がいなければ音声操作を利用したい」としており、家電などを音声操作したいニーズは確実にあるようです。
Source:KDDI
(lunatic)