iPhone8をいろいろな高さから落としてみた
Appleが「これまでスマートフォンに採用されたものの中でも最も耐久性のあるガラス」で作られていると主張するiPhone8の前面と背面は、どこまでの衝撃に耐えられるのでしょうか。
3段階の高さで落下実験
先日EverythingAppleProが、iPhone8 PlusとiPhone7 Plusの強度を比較する落下テストを公開しましたが、今度は米メディアCNETがiPhone8の落下テストを実施、動画を公開しています。
CNETもEverythingAppleProと同じく、高さを変えてテストを実施しています。
テスト1:腰の高さ(約1メートル)から落下
ポケットから落とすケースが多いことから、CNETはまず腰ポケットの高さ、地上約1メートルからiPhone8をコンクリートの歩道に落下させる実験を行いました。
iPhone8はメタルフレームが地面に当たり、次いでスクリーン側が上になる形で落下しました。フレームには少し傷がつき、背面ガラスの角に2つ、小さなひびが入りましたが、スクリーンは無傷でした。
ダメージがほとんどなかったので、同じiPhone8で実験を続行しています。
テスト2:目の高さ(約1.5メートル)から落下
iPhoneで写真撮影をしている時に手が滑って落としてしまう場合を想定し、今度は目の高さからの落下実験を行なっています。
まず角部分が地面に衝突し、スクリーン側が下になった後、一回転して背面が下になりました。
今回はスクリーンが完全にひび割れてしまいました。iPhone8はまだ動いているものの、スクリーン表面のガラスが剥がれています。
ただし背面には前回の実験でできた以上の傷は見られませんでした。
テスト3:地上4階(約15メートル)から落下
2回目のテストでスクリーンはダメになってしまいましたが、背面は無事でした。そこでCNETはTwitterで落下テスト方法を募集、ある読者から寄せられた方法を試すことにしました。「遊園地の乗り物から落としたらどうなるか?」というものです。
残念ながらCNETには遊園地のライドはないので、読者が書いている50フィート(約15メートル)の高さに相当する、建物の4階の窓からコンクリートの歩道に向けてiPhone8を落下させました。
背面から落下したiPhone8ですが、さすがにこの高さでは、背面もフロントも完全にひび割れて一部剥げ落ち、カメラレンズも割れてしまいました。
最も耐久性のあるガラスなのか
CNETはAppleの「これまでスマートフォンに採用されたものの中でも最も耐久性のあるガラス」という主張について、「そうかもしれない。しかしそう言い切るのは厳しい」との結論を下しています。
以前にSamsungのGalaxy S8で行なった腰の高さからの落下テストでは、Gorilla Glass 5製の背面にはひびが入ったものの、同じ素材のスクリーンは無事でした。またLG G6の同じ高さでの落下テストでは、Gorilla Glass 3製のスクリーンは割れたものの、Gorilla Glass 5製の背面はほぼダメージを受けていません。
つまりCNETとしては、今回の落下テストだけでは、iPhone8のガラスとGorilla Glass 5の強度は優越つけがたいと考えているようです。
Appleからの返答「保護ケースをつけて」
CNETが今回のテスト(最後の4階建てからの落下テストを除く)についてAppleにコメントを求めたところ、次のような回答がありました。
新iPhoneは耐久性を考慮して設計されており、現実を想定した厳しいテストをくぐり抜けています。ただし、壊れないわけではありません。iPhoneを落として壊してしまう不安がある方には、数多くある美しい保護ケースの利用をお勧めします。
現実で起こりうる場面を想定した実験とはいえ、落とす場所などによって損傷の大きさは異なります。腰の高さからの落下でも大きなダメージとなる場合がありえますので、やはり保護ケースを使用するほうがよさそうです。
実験の動画はこちらからご覧ください。
Source:CNET
(lunatic)