Swatch、Apple Watch Series 3発表の影響で株価が暴落
スイスの腕時計メーカー、Swatchの株価が、AppleがApple Watch Series 3を発表した9月12日に4.5%下落しました。Appleはその日Apple Watchが、世界の腕時計市場において最大の売上となったことを発表しています。
1日で10億ドルの市場価値を失う
Business Insiderによれば、Swatchの株価は1日で最大4.5%下落、ほぼ10億ドル(約1,100億円)の市場価値を失いました。
しかし投資家や業界アナリストは、Swatchにとっての試練はこれからだと見ています。高級な機械式腕時計へのApple Watchの影響はほとんどないと考えられているものの、Swatchを含む中堅腕時計メーカーが受けるダメージは、相当なものになりそうです。
クオーツ時計に勝ち目はない
伝統的な腕時計メーカーの間では、スマートウォッチが登場した当時は、あくまで一時的な流行であり、伝統的な腕時計に関心が戻るという見方もありましたが、いまやその希望は打ち砕かれました。
ケプラー・ショブローのアナリスト、ジョン・コックス氏はBloombergの取材に対し、Apple Watch Series 3が単独でのLTE通信機能を備えたことについて、
電話から解き放たれた新しい腕時計には、市場を根本から変える可能性がある。
腕という場所を、とてつもない優れた機能を持つ時計とシンプルなクオーツ時計が争うようなもの。まずクオーツ時計に勝ち目はない。
と述べています。
Swatch以外にも、アメリカの腕時計メーカーFossil、スイスのMovadoなどが、Apple Watchの影響を受けると見られています。
Source:Business Insider,Bloomberg
(lunatic)