太陽表面で大規模爆発を観測 8日にはGPSが影響を受ける?

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米宇宙航空局(NASA)は、太陽表面で発生する爆発現象「太陽フレア」を日本時間6日午後に2回確認した、と発表しました。
 
爆発規模はともに過去最大クラスとなっており、国立研究開発法人の情報通信研究機構は、日本時間8日から数日間にわたってGPSなどに影響が出る恐れがあるとして注意を呼びかけています。

通常の1,000倍以上に及ぶ爆発

太陽フレアは太陽表面で発生する爆発現象で、小規模のものであれば一日に数回起きていますが、日本時間6日の午後8時53分に発生したものは通常の1,000倍以上に及ぶ規模の爆発といいます。
 
爆発規模としては過去最大クラス、このクラスは2006年12月5日に観測以来11年ぶりとのことです。
 
国立研究開発法人の情報通信研究機構は、日本時間9月8日の午後3時~午前0時ごろにかけて太陽フレアで発生した高エネルギー粒子が地球に到達すると発表しています。
 
またこの影響で、到達後数日間は地球の周りの地磁気などが乱れ、GPS位置情報の誤差の増大や人工衛星の故障なども発生する恐れがあるとして注意を呼びかけています。

1989年にはカナダで大停電も

過去の事例を見てみると、1989年3月13日には太陽フレアによって発生した地磁気がカナダ・ケベック州の発電所を破壊し、大規模停電を引き起こしました。
 
この停電では600万世帯が影響を受け、完全復旧までには数ヶ月を要したといいます。
 
今回の太陽フレアが私たちの生活にどこまで影響を及ぼすかはわかりませんが、日常生活ではスマホのナビゲーションアプリ等でGPSが利用されているため、ナビアプリ利用時には注意した方がいいかもしれません。
 
 
Source:SankeiBiz,国立研究開発法人情報通信研究機構
Photo:photoAC-サンサン
(kotobaya)

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この記事を書いた人

2016年より専業Webライターとして活動。iPhone使用歴は11年以上。iPad、MacBook Pro、Apple Watch、AirPods Pro、AirTagなどApple製品を愛用。

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