Siriが病気の少女をハリケーン・ハービーから救出!!
電話は通じない、FacebookとInstagramで助けを求めてもだめ。じわじわと上がってくる水位を見ながら、熱と痛みのなかで14歳のタイラー・フランクさんが最後の頼みとしたのがSiriでした。
Siriで沿岸警備隊に救援を要請
現地時間8月27日の早朝、タイラーさん、3人の兄弟、そして母親は、ハリケーン・ハービーのためにすっかり水に浸かった家の中で目を覚ましました。水はすでにタイラーさんの胸のあたりまで迫っています。
一番年上の兄、ジョセフさん(18)がタイラーさんをおぶって屋根に登りました。2番めの兄のブレイランドさん(16)が、末っ子のジャカルスさん(8)を背負って続きます。
屋根の上で寒さに震えながら、電話もSNSも役に立たない状況のなか、タイラーさんはSiriを使うことを思いつきます。「Siri、沿岸警備隊に連絡して」
2日後、タイラーさん一家は沿岸警備隊によって無事救出されました。
病気の少女、あきらめずに連絡
タイラーさんは鎌状赤血球症という遺伝性の貧血病を患っています。これは血液中のヘモグロビンが鎌状に変形してしまう遺伝病で、これにより血管閉塞が起き、臓器障害や疼痛などさまざまな症状を引き起こします。27日の朝も、タイラーさんは高熱と痛みに苦しんでいました。
しかしタイラーさん一家の救出劇は、簡単にはいきませんでした。
タイラーさんがSiri経由で助けを求めた日の翌日、沿岸警備隊は救援にはきましたが「高齢者を優先する」といわれ、タイラーさんの母親が病気の娘を連れて行ってくれるよう頼んでも、要望は聞き入れられませんでした。
失望したものの、タイラーさんは再度Siriが教えてくれた番号で沿岸警備隊に連絡。翌朝、無事ヘリコプターで救出され、病院へ搬送されたとのことです。
Source:CNN via AppleInsider
(lunatic)