自撮りですい臓がんの兆候がわかる!米ワシントン大がアプリを開発

アプリ スマホ 研究

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すい臓がんの5年生存率は2017年現在9%と、最も見通しの悪いがんとして知られています。その理由として、わかりやすい症状がなく、皮膚の切開等の手術を伴わない検査方法がないことなどが挙げられています。
 
そんな中、アメリカ・ワシントン大学の研究室が自撮りのみですい臓がんの兆候を察知することができる独自のアプリと検査キットを開発中であることがわかりました。

ゴーグル型とメガネ型のヘッドセット

BillScreenは、ワシントン大のユビキタスコンピューティングラボによって開発された、すい臓がん検査キットで、スマートフォン、カラフルな色眼鏡と、Google Cardboardのようなゴーグルで構成されています。
 
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すい臓がんの初期症状のひとつとして、体内にビルルビンが過剰にあることによって引き起こされる黄疸があります。黄疸は眼球や皮膚といった組織が黄色く染まる状態で、すい臓がんの場合、症状が目に見える段階ではすでに手遅れになっていることが多いといいます。
 
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BillScreenは、コンピュータビジョンアルゴリズムと2つのタイプのヘッドセットを用いることで、強膜という目の白い部分の色彩情報を効果的に取り出すことに成功しました。
 
縁取りがカラフルな紙メガネが色のキャリブレーション(こう正)を助け、青色の3Dプリントされたゴーグルが余分な環境光を遮ぎります。
 
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このシステムを使用することで、自撮りと同じ要領で、ビルルビンの量がわずかに増加傾向にあるときの微かな変化を見極めることができるといいます。
 
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BillScreen研究チームの次のステップとは?

このアプリについてのワシントン大研究チームの論文が9月13日からハワイのマウイ島で開催されるUbicomp 2017で発表されるとのことです。Ubicompはユビキタスコンピューティングの分野で最も大きな国際会議のひとつです。
 
ワシントン大医学部小児科学科のジム・テイラー医師は、「すい臓がんは本当にやっかいな病気で効果的な検査方法が今のところない。この研究はまだ規模は小さいが、かなり見込みがある」と語っています。
 
ユビキタスコンピューティングラボは、今後さらに多くの被験者でアプリをテストし、ユーザビリティ(使いやすさ)の向上を目指していくとコメントしています。
 
 
Source:UW News
(lexi)

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