富士通が携帯電話事業を売却か 残る国内携帯メーカーは3社のみ

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    国内の携帯電話市場シェア5位を誇る「富士通」が携帯電話事業を売却する方針を固めた、と日本経済新聞が報じています。
     
    現時点で具体的な計画は決まっていないようですが、富士通ブランド自体は存続させる意向だとしています。

    売却先は投資ファンドor中国系企業

    富士通は自社ブランドの携帯電話事業を、販売減などを理由に売却することが分かりました。
     
    早ければ今年の9月にも入札手続きを開始する予定で、売却候補先としては投資ファンドの「ポラリス・キャピタル・グループ」「CVCキャピタル・パートナーズ」、中華系メーカーの「レノボ・グループ」「ファーウェイ」「鴻海精密工業」などが挙がっているようです。
     
    売却額は数百億円にも達すると見られていますが、富士通は自社ブランドの存続を希望しており、売却対象の株式の一部を保有することで今後も事業への関与を続けていくとしています。

    残る国内携帯電話メーカーは3社のみ

    2000年代初めにはガラケーが全盛期を迎えており、国内の大手携帯電話メーカーは10社ほどありましたが、最近ではAppleやファーウェイなどの海外メーカーが台頭しており国内メーカーは販売減に苦しんでいます。
     
    富士通が携帯電話市場から撤退すると、残る国内メーカーはソニー、シャープ、京セラの3社のみとなります。
     
    数年前まではガラパゴス化したと言われていた日本の携帯電話市場ですが、あと数年もすれば国内メーカーが0、ということもありえるかもしれません。
     
     
    Source:日本経済新聞
    Photo:flickr-Norio NAKAYAMA
    (kotobaya)

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