歩きスマホが罰金の対象になるかも?

スマホを見ながら歩行する行為、いわゆる「歩きスマホ」は今や日常の当たり前の風景となりました。日本では駅のプラットフォームなどで歩きスマホ防止のための啓発ポスターや広告も比較的よく見かけられます。
しかし今後は歩きスマホが法律で禁止されるようになるかも知れません。
運転中の携帯電話使用の危険性
実際米国では、7月下旬にハワイのホノルルで、道路を横断中に歩きスマホをすると罰金が科せられる条例が可決されました。10月末から施行されます。
日本の公道では、運転中の携帯電話の使用に対しては罰則が設けられています。ある調査によると、ドライバーが運転中に携帯電話をさわるとき、平均4.6秒間、前方不注意状態に陥っているそうです。
米国アラバマ大学バーミンガム校の研究によると、運転中の携帯電話の禁止によって自動車事故による致死率が11%下がったと報告されています(15から21歳までの若年層のドライバー限定、全体では3%減)。米国でも州ごとに罰則内容は異なるものの、運転中の携帯電話の使用はほぼすべての州で禁じられています。
急上昇した歩行者の致死
米国内での歩行者の死亡数は、2014年から上がり続けており、2015年には前年比22%増の5,376人、2016年には6,000人近くへと大きく伸びており、過去数十年間での最大数を記録しています。
ドイツのアウクスブルグ市では歩きスマホに対応した地面設置型の信号機まで登場しました。
German city Augsburg introduced traffic lights for smartphone users – they are placed on the street. pic.twitter.com/xWICqY8jtL
— Marius Schober (@mariusschober) April 20, 2016
ポケモンGOなど、AR(拡張現実)アプリがますます主流になっていく中、歩きスマホは禁止されてしまうのでしょうか?歩きスマホのこれからが気になります。
Source:Bloomberg
Photo:pixabay
(lexi)