スマートツリーは温暖化を止められるか?一台で街路樹275本分の温室効果ガスを吸収

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    大都市での大気汚染はただちに健康に影響をもたらすものではありませんが、問題は加速していく一方のように見えます。
     
    2050年までに世界人口の80パーセントが都市に住むだろうと予測されている以上、安易に構えるわけにはいきません。
     
    世界保健機関(WHO)によると、都会で生活する人の90パーセントが日々汚染された空気を吸っているそうです。毎年700万人が大気汚染が原因で亡くなっているという報告もあります。
     
    そんな中ドイツのベルリン拠点のスタートアップが画期的な解決策を提案しています。

    1台で街路樹275本分の温室効果ガスを吸収

    Green City Solutionsのスマートツリーはコケと地衣類(コケに似た菌類)で覆われており、コンパクトながら広大な温室効果ガス吸収面積の達成に成功しています。IoT(モノのインターネット)との組み合わせで水分量の調整が難しいコケのモニタリングを可能にしています。
     
    スマートツリーの発明者は1台で街路樹約275本分の吸収力があると見積もっています。概算すると従来の街路樹に比べて99パーセント少ない土地面積で済み、またコスト面でもこれまでのわずか5パーセントでまかなえるそうです。
     

    Deutsche Bahn(ドイツ鉄道)が駅に設置したCity Tree

    Deutsche Bahn(ドイツ鉄道)が駅に設置したCity Tree


     
    現在、ドイツ国内の駅やノルウェーのオスロなどで試用運転中のスマートツリーは、温暖化を止める救世主となるかもしれません。
     
     
    Source:World Economic Forum
    Photo:Green City Solutions
    (lexi)

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