Apple Payを使った詐欺被害相次ぐー利用者の本人確認が落とし穴に

    Apple Pay

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    Apple Payは、暗証番号を入力せずに指紋認証だけで決済ができる非常に便利なサービスですが、カード情報をスマホに登録する際の本人確認が甘く、セキュリティーの確保が課題となっています。
     
    今年の3月には埼玉県において国内初となるApple Payを使った詐欺事件が起きており、大阪においても同様の手口で詐欺を行ったとして中国籍の男性2人が逮捕されています。

    デジカメなど730万円分の商品を不正購入

    埼玉県で発生した詐欺事件においては、他人名義のクレジットカード情報を登録したApple Payを使い、コンビニでたばこ981カートン(約445万円分)を購入したとして中国籍の男女4人が逮捕されましたが、さらに別の中国籍の男性2人も同様の手口で商品をだまし取ったとして、今月10日までに大阪府警に逮捕されていたことが分かりました。
     
    2人の容疑者は、不正に入手した8枚のクレジットカードをApple Payの支払い方法として登録し、3月26日、27日に大阪と京都の家電量販店でデジタルカメラなど約730万円相当の商品を購入した疑いがかけられています。
     
    容疑者らはインターネット上で知り合った人物から、日にちや店舗を指定されApple Payで決済するように指示されたと供述しており、大阪府警は埼玉県で逮捕されたグループと大阪のグループが同じ海外の犯罪組織から指示を受けていたとみて調べを進めています。

    本人確認の徹底が課題

    クレジットカードをApple Payで利用する際は、カード名義人のスマホかどうかを確認するために認証コードが必要になってきますが、今回は容疑者らがカード名義人に成り済まして電話番号を変更したと偽り、コードを入手したと見られています。
     
    Apple Payは、一度他人のクレジットカード情報を登録してしまえば、その後は暗証番号の入力は一切いらず使い放題となってしまうため、今後は本人確認の徹底が課題として挙げられています。
     
     
    Source:日本経済新聞,産経WEST
    Photo:flickr-iphonedigital
    (kotobaya)

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    この記事を書いた人

    2016年より専業Webライターとして活動。iPhone使用歴は11年以上。iPad、MacBook Pro、Apple Watch、AirPods Pro、AirTagなどApple製品を愛用。

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