中国で自分でパーツを集めてiPhoneを作ってみた
iPhoneの生産拠点である中国広東省深セン市に行けば、市場でパーツを集めて自分でiPhoneを作ることができるのでは?
そんな素朴な興味から、プログラマのスコッティ・アレンさんがアメリカから中国へと渡り実際に挑戦した結果をまとめ、報告しています。
ストリートマーケットからケース探しを試みる
アレンさんの最終目標はちゃんと機能する16GBのiPhone6sを作ることです。
iPhoneは大きくわけてケース、スクリーン、ロジックボード、バッテリーの4つの部分から成り立っています。これらをひとつひとつ順番に探していくところからスタートしました。
深セン市の華強北(Huaqiangbei)マーケット周辺にはビルのなかに密集するタイプのマーケットからストリートマーケットまで多様な店舗がひしめき合っています。そのなかでアレンさんはまずストリートマーケットにあたってみることにしました。
リサイクルのケースはあるのですが、傷が入っていて見た目が美しくありません。ビルのなかのマーケットを見てみることにしたアレンさん。
新品のケースが見つかりました!
ケースはこれで問題ありません。
スクリーン(タッチパネル)はいったいどこで?
iPhoneのスクリーンはタッチパネルと一体になっており、これを自分で組み立てるのは至難の技です。アレンさんはiPhoneリペアショップで聞いてみることにしました。
どうやらもうすべてのパーツが揃っているらしく快諾してくれました。
タッチパネルをスクリーンに取り付けたあとオーブンに入れて空気の泡を抜きます。
再び別のオーブンに入れて完全に泡を抜いていきます。
一介のiPhoneリペアショップにすべてのパーツ、道具、そして知識があるということが信じられません。支払いをアプリ上で済ませます。パーツ代、工賃含めて約8,000円弱で済みました。
ロジックボードはiPhoneの要!自分で作ることは可能なのか
アレンさんがロジックボード専門の修理工場に行ってみてわかったのは、ロジックボードを一から自分で作るのはとんでもなく根気がいる作業だということです。
工場長のアドバイスにしたがってマーケットで購入するルートを選択しました。
2軒目でようやく信頼できそうなお店を発見できました。
しかしテストをその場でさせてもらえなかったため、3日間の補償のシールを貼ってもらって、家に帰って試すことにしました。
実際に組み立ててみたものの、アプリがうまく機能していないようです。コンパスを回しても針がまったく動きません。
仕方なく返品しようとまたお店に行きましたが、オーナーが修理して必ず動くようにすると言い張るのでそれを信じて数時間待つことに。
家に帰って再び試してみると無事動きました!
バッテリーは純正のものを比較的簡単にゲット
バッテリーは簡単に手に入ったので、あとはすべてを組み立てるだけになりました。
それでもまだとてつもない長さのショッピングリストが残っています。
他の店を回ってパーツを集めつつ、わからない点を質問しながら組み立てを進めていきます。
そしてついに完成です!!
ここまでに2、3ヶ月かかりましたがパーツ代は全部合わせて33,000円ほどでiPhone6sを作ることができました。
忘れてはいけないのは新品の箱にちゃんと入れること。これで本当の完成です。
Source:Strange Parts
(lexi)