ボリウッド映画のEros、Appleなどとメディアライブラリーの売却で交渉中か

eros international ボリウッド bajirao mastani

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インドと言えば、カレー、そしてダンス要素を採り入れたボリウッド映画を思い浮かべる人も多いでしょう。そのボリウッドの総本山とも言えるEros Groupが、Appleを含む複数企業とメディアライブラリーの売却に向けて交渉を進めていることが分かりました。

ボリウッドを代表するメディア企業からのオファー

Eros Groupが今回売却を予定しているメディアライブラリーは、3,000本の映画を含むメディアコンテンツが含まれており、AppleのほかにAmazonやNetflixなど、動画のストリーミング配信を手がける企業が関心を示しているようです。交渉は初期段階ではあるものの、売却金額は控えめに見積もっても10億ドル(約1,100億円)ほどになると予想されています。
 
すでにErosは何年も前から「Eros Now」というサブスクリプションサービスを提供しており、月額550円(4.99ドル)で、同グループの所有するコンテンツを含む10,000種類以上の映画が視聴し放題となっています。290万人の有料ユーザー、1億人の登録ユーザーを抱える巨大サービスですが、インド国外にも積極的に発信していきたいという思いから、今回の売却を計画しているのだと考えられます。
 
なお、今回の報道を受けてEros Internationalの株価は、前日比で約5%上昇しています。

中国で160億円の大ヒットを記録したボリウッド映画も

日本では一般的に「ボリウッド映画=とにかくダンス」というイメージが先行していますが、時には3時間にも及ぶ長い尺を使って、丁寧にストーリーを展開していくことから、海外ではファンも多く、ハリウッド映画と並んで積極的に大作が公開されています。
 
特に中国では最近、アーミル・カーン主演の「Dangal」が「摔跤吧!爸爸(レスリングだよ!お父さん)」として人気を博し、興行収入10億元(約160億円)を叩き出すメガヒット映画となっています(日本では未公開)。また、日本国内でも数年前に同じくアーミル・カーン主演の「3 Idiots(邦題:きっと、うまくいく)」をきっかけとして、にわかにボリウッド映画ブームが沸き起こりました。
 
それだけに、動画ストリーミング配信企業が争って権利を獲得しようとするのは至って自然な流れでしょう。特にAppleが買収に成功した場合、iOSデバイスをベースにした独占的な動画配信も可能となるだけに、インドでのiPhoneシェア拡大にも大きく貢献するはずです。
 
 
Source:MacRumors,Reuter
Photo:YouTube
(kihachi)

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