リチウムイオンバッテリーによる事故が急増!リコール製品は特に注意

工業製品の技術上の評価などを行う製品評価技術基盤機構(NITE)は、ノートパソコンやモバイルバッテリーなどに搭載されるリチウムイオンバッテリーによる事故が2012年から2016年の5年間で274件に達しているとして、注意喚起を行っています。
年々増加するリチウムイオンバッテリーによる事故
最近では、SamsungのGalaxy Note 7がバッテリーの不具合で発火・爆発するという事故がありましたが、日本国内においてもリチウムイオンバッテリーに関する事故は年々増加しています。
2012年度の事故件数は19件でしたが、2014年度は48件、2016年度は108件と5年間で5倍以上に増えており、製品別にみるとモバイルバッテリーの事故が近年のスマートフォンの普及に伴い最も多くなっています。
事故原因の78%が製品不具合によるもの
また、2012年度~2016年度に発生した274件の事故のうち、69件(42%)は「設計・製造又は表示等に問題があったもの」、57件(35%)は「製品起因であるが、その原因が不明のもの」、1件(1%)は「製品及び使い方に問題があったもの」となっており、78%が製品の不具合によるものであることがわかります。
ただし、全体の約3割(93件)は回収などが必要なリコール対象製品によるものであったため、事前に回収や交換をしていれば防げた事故だったといいます。
そのため、まずは「手元の製品がリコール対象となっていないかを確認する」、さらに「落とす・分解するなど本来の使用方法とは違う使い方をしない」といったことが事故を未然に防ぐポイントとなります。
Source:製品評価技術基盤機構
Photo:flickr-uka0310
(kotobaya)