Appleのティム・クックCEO、2016年の収入は約165億円
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)の2016年の収入は約1億4,500万ドル(約165億円)で、アメリカの主要企業であるS&P500の企業経営者の中でもトップであったことが分かりました。2位には、約4,000万ドル(約45億円)の大差をつけています。
クック氏の収入の94%はストックオプション
アメリカの主要企業経営者の年収ランキングを、米メディアBloombergが発表しました。
1位はAppleのティム・クック氏ですが、同氏の収入総額約1億4,500万ドルのうち、給与は300万ドル(約3億4,200万円)、業績に連動する支給額が537万ドル(約6億1,000万円)で、Appleから支払われているのは合計837万ドル(約9億5,000万円)です。
同氏の収入のおよそ94%にあたる約1億3,600万ドル(155億円)は、ストックオプション行使によるものです。
なお、2位はNetflixのリード・ヘイスティングスCEOの約1億ドル(約114億円)、3位は医療関連企業McKessonのジョン・ハマーグレンCEOの約9,800万ドル(112億円)でした。
Apple株価の上昇により収入も増加
ストックオプション行使による収入額でも、ティム・クック氏は他の経営者を圧倒しています。これは、Appleの株価が上昇傾向にあることが要因です。
クック氏の約1億3,600万ドルは、コンピュータゲーム企業Activisionのロバート・コティックCEOの約4,950万ドルの2.75倍にも上ります。
なお、本稿執筆時点でのAppleの株価は144.18ドルですが、2017年のiPhone8などの効果で、1年以内に202ドルを超え、企業時価総額は1兆ドル(約114兆円)を超えるとも予測されています。
クック氏は全財産を慈善団体に寄付する方針
企業としてのAppleと同様、クック氏は慈善活動に熱心に取り組んでいることでも知られ、2015年には約8億円相当のApple株を寄付しているほか、自身の甥が大学を卒業するまでにかかる教育費を払い終えた後は、自身の資産全額を慈善団体に寄付する考えを示しています。
Source:Bloomberg
(hato)