パプアニューギニアからの通話詐欺が横行中〜ソフトバンクが異例の注意喚起

    フリー素材 flickr パプアニューギニア

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    ふと着信履歴をみると、見知らぬ電話番号から着信あり。不審に思いつつも、重要な連絡ではないかと思って折り返した――携帯電話を持っているユーザーなら誰しも一度は経験がありそうなものですが、かかってきた電話番号の冒頭は、しっかりと確認した方がいいかも知れません。パプアニューギニアからの着信詐欺が横行しているようです。

    30秒あたり249円の高額請求

    このところ、電話番号が675で始まるパプアニューギニアからの着信が、ソフトバンクユーザーを中心に発生しているようです。着信は数秒ほどで切れ、うっかり折り返してしまうと、高額な通話料金の請求がユーザーのもとに行くというものです。ソフトバンクの場合、パプアニューギニアへの発信は30秒ごとに249円となっています。
     
    着信のあった電話番号に共通しているのは、ナンバーが675−7089で始まるという点です。調べてみると、日本に限らず英語圏でも昨年の時点で、675-7089で始まる番号から怪しい電話が掛かってきたとの報告が、いくつか確認できます。

    折り返してしまうと…

    背景には、パプアニューギニアの電話会社と結託した悪質業者がいると考えられており、発生した通話料金の一部がマージンとして、電話会社から業者に支払われるという仕組みのようです。おそらく、電話番号のデータが何らかの形で流出したものと考えられますが、経緯は不明です。
     
    折り返してしまったユーザーの報告では「2分間ほどの沈黙ののち、知らない言語で話しかけられた」「名前を聞いてきた」といった内容がみられ、出来る限り通話時間を稼ごうとする悪質な手口がうかがえます。
     
    ソフトバンクは特設ページで注意を呼びかけていますが、海外から心当たりのない電話が掛かってきた場合は、折り返すことなく様子をみるのが賢明と言えそうです。本当に緊急の電話なら、再度向こうから掛かってくるのですから。なお、こうした通話詐欺は珍しくなく、国際的には日本語由来で「Wangiri」としても認知されているようです。
     
    【追記】7月4日、NTTドコモとKDDIもパプアニューギニアからの着信について注意を呼びかけています
     
     
    Source:ソフトバンク,WhoCallsMe
    Photo:Flickr
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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