Appleのデザイナーや技術者50人が集った自動車用品メーカーが倒産

    Pearl RearVision

    Pearl New York Times
     
    Appleのエンジニア3人が起業し、Apple出身者50名が入社した、自動車のナンバープレートフレーム型のバックカメラを製造するPearl Automationが倒産した、と海外メディアAxiosが報じています。資金繰りの悪化が原因のようです。

    Apple出身の技術者3人が共同創業

    Pearl Automationは、2014年にAppleの元技術者3人が共同創業し、社員約80名のうち50人がAppleのデザイナーや技術者が占める企業です。
     
    2016年6月に初の(そして唯一となってしまった)製品である「RearVision」を発表、同年9月に発売していました。
     
    Pearl
     Axiosは事情に詳しい関係者からの情報として、「RearVision」の販売が思わしくなく、資金繰りが悪化したことが原因と報じています。
     
    同社には、複数の買収提案があったものの、会社を解散することを選んだと伝えられています。

    高価格が販売に影響か

    「RearVision」は、旧型車にも簡単に取り付けられ、iPhoneなどの画面にワイヤレスで映像を表示できる魅力的な製品として、ベンチャーキャピタリストから5,000万ドル(約55億円)の投資と期待を集めていました。しかし、500ドル(約55,000円)という割高な価格がネックとなりました。
     
    Pearl RearVision
     
    Appleから転身したPearl Automationの社員たちはThe New York Times紙のインタビューに、「Appleでの、自分の担当も分からない細分化された仕事よりも、やりがいを感じる」と語っていました。

     
     
    Source:Axios
    Photo:The New York Times

    (hato)

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    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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