AR/VRヘッドセットは次の5年で出荷台数が10倍に〜IDC予測

    WWDC 17 VR imac

    WWDC 17 VR imac
     
    先日のWWDC 17で発表されたiOS11とiMacは、本格的にAR/VR(仮想現実/拡張現実)の扉が開かれつつあることを予感させてくれました。調査会社IDCによると、AR/VRヘッドセットの出荷台数は、2021年には1億ユニット近くに達する見込みです。

    VR元年はもう始まっている

    すでに昨年の終わり頃から、SonyやHTC、OculusなどのVRヘッドセットがポピュラーになりつつあることは事実ですが、それでも昨年の出荷台数はAR/VR合わせて1,000万台ほどです。
     
    しかし、「次の6〜18カ月でVRマーケットはさらに刺激されることになるだろう」とはIDCのアナリストであるジテーシュ・ウブラニ氏の予測です。理由は、Microsoftがヘッドセットを複数市場に投入すると言われているからです。「PCの要求スペックやヘッドセットの価格が下がれば、VRは以前にも増して手に入りやすいものとなるだろう。さらに、モーショントラッキングやハンドトラッキングの登場が、デジタルと現実の境界を曖昧にすることに一役買うと思われる」
     
    ar vr 予測 ヘッドセット 出荷台数
     
    さらにAppleも、先日のWWDC 17ではiMacVRの親和性を大きくアピールしており、今秋リリースとなるmacOS High Sierraでは、eGPUやVRヘッドセットに対応したMetal2 Developer Kitが提供される予定です。こうしたことから、2021年にはVRヘッドセットだけで6,700万台ほどのユニットが出荷されるとIDCは予測しています。

    業界へのインパクトはARの方が上

    またARについても、いち早くIKEAが対応アプリ開発を発表したように、スマートフォンやタブレットを通して身近なものとなることが予想されるほか、iOS11のARKit登場を皮切りに、2021年には2,400万台ほどのヘッドセットが出荷されるとIDCはみています。
     
    ヘッドセットの出荷台数こそVRには及びませんが、上述したようにスマートフォンやタブレットの組み合わせなどによって、業界へのインパクトはARの方が大きい、と考えられています。
     
     
    Source:9to5Mac
    (kihachi)

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    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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