PayPal幹部「Apple Payの個人間送金サービスは脅威にならない」
Apple Payが個人間での送金の対応を発表したことで、決済サービス業界は戦々恐々としています。ただし、同サービスで先行するPayPalは、Apple Payは脅威にならないと考えているようです。
WWDCでApple Payの個人間送金対応を発表
先日開催されたWWDC 17で、Appleは9月に正式配信されるiOS11より、Apple Payで個人間での送金を世界各国で順次できるようにする、と発表しました。
iPhoneという巨大なプラットフォームを有するAppleであるだけに、一気にユーザーを囲ってしまう可能性もあり、既存の決済サービス会社は固唾を呑んで見守るほかなさそうです。
Apple Payには「アドバンテージがない」とPayPal幹部
ただし、PayPalのチーフエクゼクティブであるダン・シュルマン氏は「Apple PayのキャッシュサービスはPay Palのピアトゥピアの支払いサービスに対してアドバンテージを有しておらず、PayPalの売り上げを大きく脅かす存在にはならない」と考えています。事実、PayPalのアプリVenmoは、すでにアメリカでトップシェアを有しています。
さらに「トランザクションを得るには困難が伴う。それは(サードパーティーであるPayPalと異なり)Apple以外のデバイスで使えないからだ」と、シュルマン氏は指摘します。「PayPalはテクノロジー非依存型なんだ」
Apple Musicでストリーミング業界に、Apple Watchではスマートウォッチ業界に風穴を開けてきたAppleですが、はたして、OSやデバイスの違いによる障壁を超えて、Apple Payを更に普及させることはできるのでしょうか。
Source:The Telegraph
(kihachi)
iPhone Mania編集部
iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!
iPhone Mania編集部ライター: kihachi の記事一覧