【レビュー】忘れ物をスマホに通知!紛失防止タグ「MAMORIO」
財布や鍵、携帯電話などの貴重品は、どこかに置き忘れた際はすぐに見つからないと非常に困るものです。携帯電話であれば電話をかけて、聞こえる着信音でその場所を探したりできますが、それも”この部屋のどこかにある”など、ある程度範囲が絞れているからこそできることです。
どこに忘れたかわからない、最後に持っていたのはいつだろう…という事態を防げるのが、MAMORIO社が発売した紛失防止タグ「MAMORIO」です。
モノを紛失するとプッシュ通知、見失った場所と日時を確認できる
「MAMORIO」は重さ約3gの小型タグ製品で、タグをつけたモノから離れると、最後に見失った場所と日時とともに、スマートフォンに通知してくれる仕組みです。財布や鍵、バッグなど普段持ち歩くモノにつけて忘れ物を防止するだけでなく、家族の持ち物やペットにつけて見守りに活用することもできます。
手元から離れた際のアラート機能に加え、MAMORIOをつけた紛失物とほかのMAMORIOユーザーが近くにいると、最新の位置情報を取得して知らせる機能や、駅や街中にある「MAMORIO Spot」にMAMORIOが届くと知らせてくれる機能を装備します。このように、ユーザーやスポットとも連携して紛失物を探せるのが特徴です。
先日発表された「Amazonランキング大賞2017上半期」では、今年1月にオープンしたスタートアップ製品を扱う「Amazon Launchpad」ストアのランキングで1位を獲得しました。
筆者もAmazonで「MAMORIO」を入手し、現在も活用中です。MAMORIOの初期設定方法や使い方を解説します。
製品外観と同梱物
「MAMORIO」は、白を基調に「なくすを、なくす」と製品名だけが書いている、シンプルなパッケージです。筆者はレッドを買いましたが、カラーはブラック、レッド、ブルー、イエロー、グレイの5種類です。
パッケージ背面には、MAMORIOの機能などがかかれています。
同梱物は、MAMORIO本体とスタートガイド、そしてオプションプランの「あんしんプラン」のチラシです。あんしんプランについては後述します。
スタートガイドにはMAMORIOの機能説明とともに、利用開始設定の手順が載っています。通知を受け取るiPhoneやAndroid端末に専用アプリをインストールし、アプリ内でMAMORIOを製品登録したら利用できます。
iPhone5sとMAMORIOのサイズ感はこのような感じです。4インチ端末もコンパクトなサイズですが、MAMORIOのサイズの小ささもわかりますね。
初期設定をする
アプリを入手
App Storeで「MAMORIO」と検索して、専用アプリをインストールします。アプリはメイン端末に入れておきたい「MAMORIO」アプリと、自宅などにある使っていないサブ端末に入れて、紛失時の”レーダー”として使える「MAMORIOアンテナ」の2種類です。
「MAMORIO」アプリを導入して起動すると、簡単な説明が表示されます。
アカウント作成
MAMORIOを利用するには、まずアカウント登録を行います。まだアカウントを取得していない場合は「新規アカウント登録」、すでにアカウントを持っている場合は「ログイン」、ほかの人のMAMORIOの捜索に協力したい場合は「捜査協力モードで使用する」を選びます。
MAMORIOのアカウントはメールアドレスとパスワードを指定するだけなので、すぐに作成できます。
MAMORIOと連携する
ログインすると、初回起動の場合は位置情報のアクセス許可を求められます。製品の性質上、位置情報が利用できないと探せないため「許可」を選択します。
次にMAMORIOの精度向上のため、モーションとフィットネスのアクティビティへのアクセス許可も求められます。こちらも「OK」を選択します。
「新しいMAMORIOを登録」をタップして、手元のMAMORIOと連携します。
MAMORIO本体の絶縁シートを取って準備しましょう。
アプリがこの表示になったら、iPhoneの画面上にMAMORIOを置くとペアリング設定ができます。しかし画面上に置かずとも、すぐ近くにあれば製品を検知して登録可能です。
MAMORIOの検出に成功したら「次へ進む」を押して進み、MAMORIOをつけて、紛失を防止したいモノのジャンルを選びます。
ジャンルをタップすると、MAMORIOをつけるモノの写真の設定や表示名の変更ができますが、忘れずにチェックしたいのがPUSH通知を送るをオンにすることです。プッシュ通知をオンにしていないと、紛失しても通知がきません。
「おめでとうございます!」と表示されると製品登録が完了です。あとは紛失を防止したいモノにMAMORIOをつけましょう。
利用する~登録したモノを探す
MAMORIOを登録すると、メイン画面に詳細情報が追加されます。最後に位置情報を確認した時間と所在地、何秒ごとにモノの位置情報をチェックするかの間隔や、通知のオン/オフが可能です。
モノが見当たらなくなってから何秒後に通知するかは、0秒~600秒までで自由に設定できます。はやいが0秒、おすすめが60秒、ゆっくりが600秒で、通知の自動調整機能をオンにすると、最適な通知タイミングを設定してくれます。
登録したモノの項目をタップすると、どの程度近くにあるかと、地図つきの所在地が表示されます。プッシュ通知をオンにしていれば、手元から離れたときに通知します。
下にスクロールすると、モノのこれまでの動きが確認できます。
通知はこのように表示されます。Apple Watchを連携させているiPhoneの場合は、Apple Watch側にも通知が届きます。
所在が不明となった場合は、このような表示になります。「探しています」ボタンをタップすると、ほかのMAMORIOユーザーとも連携して、紛失物を見つけられます。
アプリの各種設定と新品交換制度
またメイン画面の左上にある3本線は設定などのメニュー、右上のMAMORIOマークは製品を追加できます。
設定では使い方やユーザー設定、新しいMAMORIOのオンライン購入のほか、定価の半額で新品と交換できる「OTAKIAGE」などができます。
MAMORIOはリチウム電池で動く製品で、利用環境にもよりますが最大で1年間使用できる仕様です。「OTAKIAGE」は、製品登録から6か月が経過した場合に、バッテリーが切れて使えなくなる前に新品に交換できる制度です。定価の半額で交換可能です。
筆者のMAMORIOは登録まもないため「処理中」と表示されていますが、初回のペアリングから180日まで何日残っているかが表示されます。180日経っているものは「交換可能」となります。
オプションプラン「あんしんプラン」
「MAMORIO」は、購入して手持ちのスマートフォンなどに設定するだけで、電池が切れない限り利用できる製品です。任意加入として設けられているのが「あんしんプラン」で、盗難や紛失の場合の保険を付帯したサービスです。
あんしんプランの料金は、1デバイスにつき年間税別1,000円(税込み1,080円)で、「財布」「かばん」「鍵」「電化製品」から選択できます。これらの共通するサービスとして、紛失時に利用できる追加機能や、発見支援サポートなどが提供されます。
保証限度額は「財布」「かばん」向けが3万円、「鍵」「電化製品」向けが2万円となっています。
不用な端末をアンテナとして使う
公式アプリ「MAMORIOアンテナ」は、例えば自宅に常時置いているような、使わなくなったiPhoneなどに導入し、自宅にモノを忘れたときのアンテナとして利用できます。
アプリを起動すると、アンテナの名前を入力する欄と「起動する」ボタンのみが表示されます。この名前はほかのMAMORIOユーザーにも表示されるため、名前や個人が特定できるような表記は避けたほうがいいと思います。
アンテナ起動中は「停止する」とボタンの表記が変わります。そして一定時間ごとに、MAMORIOを見つけた個数をログに表示します。
税込み3,780円、iOS9以降搭載のiPhone5以降で利用可能
「MAMORIO」の対応機種はBluetooth4.0に対応した、iOS9.0以降を搭載したiPhone5以降、Android4.3以降を搭載したAndroid端末です。
価格は税込み3,780円で、MAMORIOの公式ストアのほか、Amazonのストア、またauのオンラインショップや全国のau直営店などでも購入できます。公式ストアではブラックカラー限定ですが、通常価格より安価となるセットも販売されています。
よくモノをなくしてしまう方も、あまりモノをなくさないけれどお守り代わりにつけておきたい方も、「MAMORIO」を活用してみてはいかがでしょうか。
Source:MAMORIO
(asm)