Apple Mapsデータ収集用車両、着々とデータ収集を進める
「Apple Maps」データ収集用車両は約2年間、世界中でデータ収集を行ってきましたが、Webサイトが更新され、コネチカット州などさらに多くのエリアで調査が始まることが分かりました。
データ収集は2015年にスタート
Appleは2015年からApple Mapsのデータ収集を開始し、これまでにイギリス、イタリア、フランス、スウェーデンの一部、アメリカの30以上の州で調査を行ってきました。
そして、今回AppleのWebサイトが更新されたことで、さらに広い範囲でデータ収集が行われることが分かっています。ただし、現時点では日本での調査予定の記載はありません。
Appleは、画像に映った人の顔や車のナンバープレートにぼかしをいれると明言しており、これはGoogle MapsのようにApple Mapsにもストリートビュー機能を追加することを示唆している可能性があります。
収集されたデータはApple Mapsを改善するだけではない?
Above Avalonのアナリスト、ニール・サイバート氏は、次のように言っています。
Apple Mapsデータ収集用車両はApple Mapsを改善するためだけのものではないと思う。むしろProject Titanの一部なのではないかと考えている。
Project Titanは、Appleが開発を進めている自動運転車プロジェクトです。
つまりApple Mapsデータ収集用車両によって集められているデータは、単純にApple Maps改善のためだけに使われるのではなく、自動運転車技術の基盤になる可能性が高いというのが、サイバート氏の推測です。
なお、現在調査を行っているコネチカット州やその他多くの州では、公共道路での自動運転テストは許可されていないため、Appleはデータ収集のみを行っていると見られています。また、収集されたデータがストリートビュー機能作成のために使われるのか、自動運転車技術の向上のために使われるのかといった狙いは、今のところ分かっていません。
Source:MacRumors,Apple
(kotobaya)