iPhoneで加速した生体認証センサー出荷数、2020年にかけてさらに増加

今秋発売予定の有機EL(OLED)ディスプレイ搭載モデル、iPhone8(iPhoneXとも)は、指紋認証に加え顔認証機能を追加すると噂されています。
台湾メディアDigiTimesによれば、こうした生体認証に必要なセンサーの出荷個数が、今年から2020年にかけて大幅に増加する見通しです。
静的生体認証センサーと動的生体認証センサー
生体認証センサー技術は、大きく2つのカテゴリーに分けることができます。指紋、虹彩、顔、手のひらの血管といった比較的静的なものを認証するセンサーと、声紋、心臓の拍動、歩行パターンなどの動的なものを認証するセンサーです。
Digitimes Researchによれば、2016年の指紋認証センサーの出荷個数は約7億8,000万個で、すべての生体認証センサーの96%を占めていました。現在も生体認証センサーの主軸は指紋認証です。
iPhone5sがスマホへの指紋認証機能搭載を促進
特にAppleがiPhone5sで指紋認証Touch IDを導入してからというもの、競合他社がこれに追随、指紋認証はスマートフォンの標準機能となった、とDigitimes Researchは指摘しています。
新たな生体認証技術の市場参入により、生体認証センサーの出荷個数は2017年から2020年にかけて、31.2%の複合年間成長率で伸びるとDigitimes Researchは予測しています。
もしもiPhone8で顔認証が採用されれば、今度は顔認証がスマートフォンの標準機能になるかも知れません。
Source:DigiTimes
(lunatic)