iFixitが新iPadの分解レポートを公開!初代iPad Airとの違いは?
Apple製品の分解で知られるiFixitが、9.7インチの新「iPad」の分解レポートを公開しました。初代iPad Airとの違いも見ることができます。
新iPad、初代iPad Airと微妙な違い
4万円を切るお手頃モデルとして発売された新iPadの分解レポートが、早速公開されました。
外観は初代iPad Airと同じに見えますが、重ねてみると、iPad Air(下)にあったミュートスイッチが新iPadにはなく、マイクの穴が長円形から小さな円形に変更されています。なお、イヤホンジャック端子は残っています。
新iPadと初代iPad Airの最大の違いは、ホームボタンが指紋認証用のTouch IDセンサーになっている点です。NXP製の8461A1チップがスピーカーの上に設置されています。
新iPadの心臓部に迫る!
ホームボタンをX線写真で見ると、iPhone7/7 Plusのような静電容量式センサーではなく、物理ボタンであることを示す配線が確認できます。
液晶ディスプレイ(LCD)パネルには、製造元を示すマーク等が見当たらないそうです。LCDコントローラは、初代iPad Airと同じく、Parade Technologies社製のDP655が採用されています。
本体を開けた状態で初代iPad Air(左)と新iPadを比較すると、全くと言えるほど同じ構造であることがわかります。iFixitは、新iPadでは本体内の接着用テープが初代iPad Airより少なく、修理しやすい点を評価しています。
A9プロセッサ、iPhone6sと同じSamsung製メモリ、SK Hynix製32GBフラッシュストレージ、iPhone5/5c/5s/6/6 Plus/SE、直近2世代のiPadsのほか、MacBook/Air/Proのトラックパッドに採用されているBroadcom製タッチセンサー2つが確認できます。
修理のしやすさは10点中2点と低評価
iFixitは、新iPadの修理のしやすさを10点満点中2点と評価しています。これは、0点のAir Podsほどではないにしても、歴代iPhoneのスコアと比較しても低いです。
低評価となった要因は、フロントパネルが糊付けされており取り外しにくいだけでなく分解中に傷つけてしまう危険性があること、大量の接着剤によりバッテリー取り外しが非常に難しいことを指摘しています。
分解の様子は、こちらの動画でもご覧いただけます。
Source:iFixit
(hato)