絵文字を統括するUnicode、多様性に配慮し「赤髪」の追加も検討
時勢に合わせ、年々ダイバーシティ(多様性)への配慮が目立つ絵文字ですが、新たにUnicodeのフォーラムで「赤髪」の追加が検討されることが分かりました。
Apple本社で話し合い
クパチーノにあるApple本社で来週より、絵文字を規定する機関Unicodeのフォーラムが開催されます(UnicodeはGoogleやMicrosoftなど、複数のテクノロジー企業からなる)。
そこで、これまで以上に多様性に配慮すべく、新たなオプションとして「赤髪」を追加するべきなのではないか、という提案がなされる予定であることが分かりました。
赤髪を選択できる範囲をどこまで広げるかが焦点
ただし、赤髪をすべての肌の色で選択できるようにするかでは議論が分かれる可能性があります。
というのも、絵文字に詳しいニュースサイトEmojipediaによれば、赤い髪を持つ人間は全人類の2%にも満たないそうです。また、特に白人の間で赤髪の持ち主が多いことから、選択肢として赤髪を選べるのは肌の色が白い絵文字に留めてはどうか、という提案がなされているようです。
しかし、それこそ「赤髪ならば白人」という思い込みであり、多様性の原則に反するのも確かでしょう。そこで、もう1つの提案として示されているのが、赤髪だけのカテゴリを設け、そこで肌の色や性差を選べるようにするというものです。この方法は現在、ブロンドで採用されています。
はたして、このようなマイノリティへの目配りが引き起こす、絵文字の氾濫が適切なのかどうかは定かではありませんが、ニュースサイトTHE VERGEは「赤髪は2%だが、左利きは10%もいる。なのに、左利きの絵文字は存在しない」と、こうした状況を皮肉っています。
採用が決定した場合、早ければ2018年から絵文字として赤髪を使用することが可能となります。
Source:THE VERGE,Emojipedia,BusinessInsider
(kihachi)