米雑誌編集者、ツイート画像でてんかん発作起きたとして提訴

Twitterユーザーの@jew_goldsteinという人物が、有名雑誌「Vanity Fair」および「Newsweek」の編集者、カート・アイシェンワルド(Kurt Eichenwald)氏にフラッシュするGIF画像を送りつけ、てんかん発作を引き起こしました。
アイシェンワルド夫妻は警察に通報、この人物を提訴する構えです。
ことの発端はトランプ氏批判
ネットで相手に身体的なダメージを与えることができるという、恐ろしい話です。
ことの発端は、ドナルド・トランプ次期大統領と、アイシェンワルド氏の記事の寄稿先であるVanity Fairの編集長、グレイドン・カーター氏との論争でした。トランプ氏とカーター氏の不仲は有名で、80年代から続いています。そして今回の大統領選においては、カーター氏だけでなく、アイシェンワルド氏もVanity FairとNewsweekの両誌でトランプ氏批判を展開してきました。
Has anyone looked at the really poor numbers of @VanityFair Magazine. Way down, big trouble, dead! Graydon Carter, no talent, will be out!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2016年12月15日
実はてんかんを持病とする人々にとって、フラッシュするGIF画像が発作の引き金になるというのはよく知られた事実です。アイシェンワルド氏は今年すでに2回ほど、このGIF攻撃を受けたと報告しています。10月にはトランプ支持者からてんかんを誘発するアニメーションが送られてきました。この際は手に持っていたiPadをとっさに落としたため、事なきを得たそうです。
ツイートでてんかん発作
しかし12月16日、再びトランプ支援者から悪意あるツイートを受け取ったアイシェンワルド氏は、てんかん発作を起こしてしまいました。同氏の妻が警察に通報したことを、氏のアカウントからツイートしています。
この送り主のアカウントはすでに停止されていますが、Mediaiteが保存したスクリーンショット(下記の画像)を見ることができます。
@jew_goldstein This is his wife, you caused a seizure. I have your information and have called the police to report the assault.
— Kurt Eichenwald (@kurteichenwald) 2016年12月16日
暴行罪として裁かれる可能性も
アイシェンワルド氏のその後の一連のツイートによれば、氏はTwitterと警察の協力を得て犯人の特定を進めているとのことです。
送った人間はイタズラ半分だったかもしれません。しかし人の命に危害を及ぼす行為は許されるものではありません。今回の一件は暴行罪として、法的に裁かれる可能性があるそうです。
Source:The Verge,Engadget
Photo:Twitter
(lunatic)