フィットネスバンドFitbitがスマートウォッチPebbleを買収か

フィットネスバンドを提供するFitbitが、スマートウォッチメーカーPebbleを買収するようです。複数メディアの報道によれば、買収によってPebbleブランドはなくなるとのことです。
シチズンも1年前に買収交渉をしていた?
PebbleはクラウドファンディングサイトKickstarterで2,000万ドル(約22億8,600万円)もの資金を集め、大きな注目を集めた新興企業です。
米メディアTechCrunchが関係者から得た情報によれば、2015年シチズンが、Pebbleを7億5,000万ドル(約852億円)で買収すべく交渉していたようです。しかし交渉は決裂、次にIntelが、7,000万ドル(約80億円)で買収を提案しましたが、Pebbleのエリック・ミギコブスキーはこのオファーも蹴ったとのことです。
TechCrunchは、Fitbitは3,400万〜4,000万ドル(約38億9,000万〜45億7,000万円)で買収交渉をしており、この金額はPebbleの負債とほぼ同額だと伝えています。
また同メディアは、Pebbleの公式Twitterアカウントに、別れを告げる絵文字がツイートされていたのを発見しており、やはり買収は確実のようです。ただし現在はこのツイートは消されています。
資金繰りに苦しんだPebble。Fitbitも安泰ではない?
Pebbleは10月に新製品Pebble 2を発売しましたが、2016年は同社にとって非常に厳しい年でした。前述したように2,000万ドルの多額の資金を集めながらも、成長を続けるためにはさらなる資金が必要で、財政的に苦しい状態にあったようです。今年3月には従業員の25%に当たる40人を解雇しています。
一方Fitbitも順風満帆とは言い難く、第3四半期の収益は目標の5億700万ドル(約576億円)に満たない5億400万ドル(約573億円)でした。また第4四半期の見通しを7億2,500万〜7億5,000万ドル(約824億〜852億円)と発表、当初のアナリストらの予測である9億8,500万ドル(約1,119億円)を大きく下回ったため、現在の株価は8.36ドルまで落ち込んでいます。2015年の株式公開当初の株価は50ドルでした。
Source:TechCrunch via 9to5Mac
Photo:Pebble
(lunatic)