携帯電話の周波数移行事業で詐欺!被害総額は2億円超えにも

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日頃我々が利用している携帯電話の電波ですが、背後では携帯電話事業者が、より電波の届きやすい「プラチナバンド」と呼ばれる帯域を取得するために、既存事業者などと調整を行っています。
 
こうした一連の流れの中で、詐欺があったことを時事通信などが伝えています。

被害額は2億円超えにまで拡大

プラチナバンド」とは700〜900MHz帯の電波を指し、一般に少ない基地局で広範囲に電波を拡散できることがメリットとなっています。こうした周波数帯には、既得事業者が存在し、携帯電話事業者がこれらを取得するには、こうした業者と交渉する必要があります。
 
実務面では、携帯電話各社が作る一般社団法人である「700MHz利用推進協会」が、こうした業者との交渉を担当し、資金面は携帯電話事業者が負担しているのですが、同協会の元派遣従業員である孫田慶也容疑者ら2名は、架空の商品をイベント会社に納品したかのように装うなどして、計約5,300万円を、同協会から搾取した容疑が持たれています。
 
なお、現時点で分かっているのは5,300万円ですが、容疑者らは計約2億3,000万円を搾取したとして別件で詐欺罪で起訴されていることから、余罪は多数ある可能性が高いと考えられます。
 
 
Source:時事通信
(クロス)

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