Appleのタッチ病対応に不満の声「なぜ有償」「iPhone6は対象外?」

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Appleが先週立ち上げた、「タッチ病」対応のための修理プログラムについて、一部のユーザーから不満の声が上がっています。

iPhone6は対象外

カナダのサスカチュワン州プリンス・アルバート在住のトリナ・レエ・ウィーガーズさんは、Appleが修理プログラムのページの冒頭に「こうした症状は、表面の硬い所に iPhone を何度も落とした後、さらに何らかの衝撃や圧力が加わったときに起きる可能性があります」と記していることに対し、スマートフォンを落とすのはよくあることで、これほど深刻な問題に発展しているのはiPhoneだけ、と述べています。
 
しかもウィーガーズさんもタッチ病問題に悩まされているものの、彼女が所有しているのはiPhone6であるため、今回の有償修理プログラムの対象外です。

続く集団訴訟

ウィーガーズさんはカナダで起きている、タッチ病訴訟の原告代表です。現在カナダで2件、米国で2件のタッチ病集団訴訟の準備が進められています。
 
カナダの集団訴訟の弁護士であるトニー・マーチャント氏は「これは設計上の欠陥であり、修理に189ドル(カナダでの修理料金)を課すのはおかしい」と主張しています。
 
また同弁護士は、Appleが有償の修理プログラムを立ち上げたのは、料金を請求するのが目的なのではなく、タッチ病が同社の責任ではないことを印象づけるためだとし、「無料ですべてを修理し、電話が使えなかった人々に賠償金を支払うべき」と述べています。
 

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タッチ病に悩まされるトリナ・レエ・ウィーガーズさん(Trina Rae Wiegers)

修理代が高すぎる

オンタリオ州ミシサガ在住のユースフ・モティワラさんは、「高すぎる。フェアではないと思う」とし、Appleの修理プログラムを利用するつもりはないといいます。
 
モティワラさんの19歳の娘さんは今年の2月にiPhone6 Plusを中古で購入しました。しかし9月にはスクリーンがチカチカするようになり、その後間もなく触れてもまったく反応しなくなったそうです。
 
モティワラさんは税込みだと200ドル近くなる修理代を払うくらいなら、iPhone以外の新品のスマートフォンを買う、と語っています。

 
 
Source:CBC News
Photo:Yusuf Motiwala(トップ画像)
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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