Appleが「最初」よりも「最高」を目指してきたワケ~ティム・クックCEO語る

ティム・クック

ティム・クック
 
勘違いされがちですが、Appleは初めてMP3プレイヤーを作ったわけではありません。スマートフォンやタブレットも同様です。しかし、今ではAppleと言えば、それらの「顔」と言っても過言ではありません。
 
これについて、ティム・クック最高経営責任者(CEO)が、Appleは一番乗りであることよりも、最高のものを手がけることに腐心してきたと語っています。

最高か最初か最多か

ティム・クックCEOによれば、「最高で、最初で、もっともシェアを有する製品」を市場に送り出すことは不可能であり、重要なのはタイミングだそうです。例えば、AppleのライバルであるMicrosoftは10年以上も前にタブレットを展開していましたし、iPhoneが登場する前はBlackBerryがスマートフォン業界では多勢を占めていました。
 
クック氏は、先述した3つの概念――最高、最初、最多――のうち、ゴールとして選択するのは1つであるべきだと語ります。
 
「私が思うに、3つすべてを狙うことを、決して成功や失敗の基準にしてはいけない。企業家として、私は君たちに1つを選ぶことを薦めたい。そしてそれを追求するべきだ。何であろうとね」

何番目だろうと気にしない

例えば、Appleの場合、最も重きを置いていたのは「最初」ではなく、「最高」でした。

私たちにとって、最高でありさえすれば、2番手か3番手か、4番手か5番手か……そんなことは問題ではない。正しくあるために時間がかかろうとも、私たちは恥ずかしく感じたりはしないよ。Appleにとって最高であることはもっとも重要で、他の2つとは比べられないものなんだ。
 
人々の生活を豊かにする最高の製品を作る、それこそが私たちの目指すべき道標なんだ。もしそれが出来ないなら、見送るまでさ。

 

 
 
Source:CNBC
(kihachi)

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丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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