2016年のiPhone出荷台数は前年対比でマイナスに〜Gartner予測
調査会社Gartnerが、世界の携帯電話、スマートフォンなどの出荷台数予測を発表しました。それによると、2016年におけるiPhoneを含む携帯電話の出荷台数は、2年連続で減少する見通しです。
ただし2017年には再びプラスに転じると、同社は予測しています。
世界的に成熟しつつあるスマートフォン市場
Gartnerによると、2016年における世界の携帯電話の出荷台数は、前年対比で1.6%減となる見通しです。スマートフォンの出荷台数は前年対比4.5%増となり、2016年には15億台に達する見込みではあるものの、スマホ市場は世界的に成熟しつつある、と同社は記しています。
2016年のAndroid市場では、中国ベンダーが前年に引き続き低価格モデルで攻勢をかけているのが特徴的です。今年はiPhone7がリリースされ、好調な立ち上がりが報じられているものの、4月〜12月のiPhone出荷台数は、2015年の同期間中の出荷台数よりも減少する、とGartnerは予測しています。
そのためiPhoneを含む高性能・高額スマートフォンの2016年における出荷台数は前年対比1.1%減となるというのが、同社の推測です。
期待がかかる次期iPhone
ただし2017年には、これら高性能・高額スマートフォンの出荷台数が再びプラスに転じ、前年対比3.5%増となる、としています。この理由についてGartnerは、「来年はiPhoneの買い替え需要が非常に強くなると期待されるため」と述べており、発売10周年にあたり、デザイン刷新と新機能投入が見込まれる次期iPhoneの売れ行き好調に、高い期待を寄せていることを示しています。
Gartnerは今回、PCやタブレットについても予測を発表しています。
世界の携帯電話出荷台数予測(単位:100万台)
2015 | 2016 | 2017 | 2018 |
---|---|---|---|
1,917 | 1,887 | 1,910 | 1,933 |
Source:Gartner
(lunatic)