「FaceTimeは特許侵害」、Appleに300億円の支払い命令

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iOSやmacOSなどで使用できる機能FaceTimeがVirnetXの特許を侵害しているとして、テキサス州の連邦陪審はAppleに対し、3億200万ドル(約302億円)の支払いを命じました。VirnetXは俗に言う「パテントトロール」として有名で、今年2月にもAppleに対し、6億2,500万ドル(約625億円)の支払いを命じる判決を勝ち取っています。

6年がかりの裁判にひとまず決着

6年がかりとなった、Appleのビデオ通話アプリFaceTimeがVirnetXの持つ特許2つを侵害しているとする本判決は、2月にテキサス州の連邦陪審が6億2,500万ドル(約625億円)の支払いを命じた判決と関連しており、判事が8月に2月時の判決を「複雑化しており、Appleに不利となる」として白紙化したことに基づいています。
 
VirnetXは、特許こそ所有しているものの会社としての実態はない「パテントトロール(特許屋)」の1つとされ、Appleから多額の賠償金を引き出すことが狙いと言われています。事実、VirnetXのFaceTimeのサービスを停止せよという要求に対し、Appleは「莫大なライセンス料を支払わせようとする方便だ」と主張しています。

今後は賠償金額などの調整か

以前の裁判で、Appleは「このような事例は特許改革が緊急に必要であることを強調するだけだ」と不満を述べていましたが、今回の判決を受け、VirnetXとAppleとの間で今後は賠償金額やライセンス料の調整が行われる見通しです。すでにApple以前には、MicrosoftやNECなどがVirnetXと契約を結んでいます。
 
なお、Appleを狙った他のパテントトロールとしては、iTunesにターゲットを定め、5億3,200万ドル(約532億円)を勝ち取ったSmartFlashなどが有名です。
 
 
Source:ArsTechnica,VirnetX
(kihachi)

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