iPhoneの電磁波の人体への影響、Samsung製スマホの2倍以上

iPhone6s

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電磁波の影響が気になる方は、iPhoneを直接耳に当てず、イヤホンなどを使ったほうがいいかも知れません。

韓国で議員が指摘

韓国の研究機関である韓国国立電波研究院(RRA)が行った実験で、AppleのiPhoneやiPadの比吸収率(SAR)の値が、Samsung製スマートフォンの2倍近く高いことが明らかになりました。9月27日に行われた韓国の国会で、崔明吉(Choi Myung-Gil)議員が報告しています。
 
日本の総務省の説明によれば、SARとは生体が電磁界にさらされることによって、単位質量あたりの組織に単位時間に吸収されるエネルギー量を意味し、単位はW/kg(ワット毎キログラム)で表されます。
 
RRAのデータによると、iPhoneのSARの平均値は1.166w/kgで、サムスンが今年発売した製品の平均値(0.517 w/kg)の2倍以上でした。

iPhoneからの電波の強さはSamsung製スマホの2倍以上

携帯電話端末からの電波の強さについては、任意の組織10gあたり2W/kg以下というのが国際的な基準値となっていますが、韓国では1.6w/kg以下と、より厳しい基準が適用されています。
 
崔議員は、2014年から2016年4月までにAppleが韓国で発売した6機種は2等級(0.8w/kg~1.6w/kg) に該当し、9.7インチiPad Proは1.192 w/kg、iPhone6とiPhone6sはそれぞれ1.17w/kgと1.15w/kgだと報告しました。
 
一方Samsung製のスマートフォンおよびタブレット49機種はすべて1等級(0.8w/kg以下)で、LG電子製は52機種中14機種が1等級、そのほかはすべて2等級だったとのことです。

実は一般公開されているSAR値

このSARの値ですが、実は韓国の研究機関のデータに頼らなくても一般公開されており、誰でも見ることが可能です。例えばiPhoneについてはAppleが自社サイトでデータを公開しています。
 
それによると、iPhone6は1.08~1.18W/kg、iPhone6sは1.14W/kgとなっています。
 
一方SamsungのスマホのSARですが、こちらはソフトバンクやauのサイトでも見ることができます。それによると、Galaxy S6 edgeは0.212~0.527W/kg、Galaxy S7 edgeは0.695~0.83W/kg、Galaxy Note Edgeは0.145~0.25W/kgとなっています。他の機種についてもSAR値が公開されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
 
ただしSAR値は通信の状態によって大きく変わるので、数値の高い端末が常に強い電波を出しているわけではないとのことです。
 
 
Source:Record China
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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