「トイ・ストーリー」製作に必要だった巨大CPUは、iPhone6の半分の性能だった
ピクサーの傑作「トイ・ストーリー」が公開されたのは1995年ですが、その時に使われたCPUのトランジスタ数は、iPhone6に搭載されているA8チップの半分しかありませんでした。
「トイ・ストーリー」のCGにはこれだけのマシンが必要だった
シリコンバレーを代表するベンチャーキャピタルAndreessen Horowitzで働くベネディクト・エバンスさんによると、1995年に公開されたピクサーのアニメ映画「トイ・ストーリー」をレンダリングするために用いられたCPUのトランジスタ数は10億個でした。彼が公開した写真には、室内に所狭しと積み上げられたマシンからなるレンダリング・ファームが確認できます。
The entire Sun render farm for Toy Story (1995) had (v roughly) 1bn CPU transistors.
Apple’s A8 SoC (iPhone 6): 2bn
Unfair, but relevant
— Benedict Evans (@BenedictEvans) August 20, 2016
Image: the Pixar render farm in 1995. Half of an iPhone. pic.twitter.com/5NXaGxWzwm
— Benedict Evans (@BenedictEvans) August 20, 2016
iPhone6でも「トイ・ストーリー」をレンダリング可能?
ところが、それから20年余りが経過した今、技術は目覚ましい進化を遂げています。
iPhone6のCPU「A8」には、20億個ものトランジスタが集積されています。もちろん、トランジスタ数のみでCPUの性能が決定するわけではありませんが、トランジスタの数は処理性能に比例します。したがって、わずか8.47mm×10.5mmのA8チップが、「トイ・ストーリー」製作に使用されたレンダリング・ファームよりも高い処理能力を有しているという見方も可能なのです。
ちなみに、人間の脳の機能を模倣したと言われる世界最先端のチップ「TrueNorth」には、コア数が4,096、トランジスタ数が54億個存在します。
Source:GIGAZINE,ExtremeTech,Twitter
(kihachi)