Appleフィル・シラー上級副社長、DNAシーケンサー企業の社外取締役に

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Appleのワールドワイドマーケティング担当上級副社長を務めるフィリップ・シラー氏が、DNAシーケンサー開発のIlluminaの社外取締役に就任したことが明らかになりました。
 

マーケティングの「大ベテラン」

シラー氏はスティーブ・ジョブズ氏がAppleに返り咲いた1997年にワールドワイドマーケティング担当副社長に就任。Mac、iPod、iTunes、iPhone、App Store、Apple TV、Apple Watchを含む数々の製品の開発とマーケティングに関わってきました。
 
Apple入社前は、Macromediaのプロダクトマーケティング担当副社長、FirePower Systems(NeXTのハードウェア部門のスピンアウトした会社)のプロダクトマーケティング副社長など、30年以上のマーケティングおよびマネジメントの経験を持つ大ベテランです。
 
現在はApp Storeの運営責任者であるほか、最近ではプレスイベントにおいて9.7インチiPad Proの発表を行っています。

DNAシーケンサー分野を主導するIllumina

Illuminaは1998年創業、DNAシーケンサーによる最先端のゲノム解析ソリューションを提供する企業です。AppleInsiderによると、同社は2009年にDNAシーケンシングサービスを4万8,000ドル(約505万円)でスタート。2011年に新手法を開発して解析コストを4,000ドル(約42万円)まで下げることに成功しました。
 
マサチューセッツ工科大学(MIT)によれば、2014年に行われたDNAデータ解析の約90%が、Illumina製のシーケンサーによるものとのことです。
 
 
Source:Illumina
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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