アップル、2016年度第3四半期の決算発表―iPhoneは15%減

アップルは26日、2016年度第3四半期(4~6月)の決算を発表、売り上げが424億ドル(約4兆2,400億円)、純利益が78億ドル(約7,800億円)となったことを明らかにしました。iPhoneの売り上げ台数は前年同期比で15%減となりました。
iPhoneの失速で業績も悪化
アップルが26日に発表した決算報告では、2016年度第3四半期も引き続きiPhoneの売り上げ台数は伸び悩み、第2四半期の5,120万台から、第3四半期には4,040万台にまで減少したことが分かりました。前期比で21%、前年同期比でも15%の売り上げ台数減少となります。
売り上げ全体の60%弱を占めるiPhoneが引き続き冴えない結果となったことを受けて、アップル全体の売り上げも496億ドル(約4兆9,600億円)から424億ドル(約4兆2,400億円)と減少し、前年同期比で15%減となりました。
日本は唯一売り上げが増加
特に際立つのは、アメリカに次ぐ巨大スマートフォン市場とされる中国での急激な失速です。前年度に中国圏で132億ドル(約1兆3,200億円)あった売り上げは、88億ドル(約8,800億円)へと前年同期比で33%も減少、前期比でも125億ドル(約1兆2,500億円)からの29%減となっています。
ただその一方で、日本は世界でも珍しく、前年同期比で23%の伸びとなりました。
また、iPadの売り上げ減少スピードに歯止めがかかり、売り上げ台数こそ前年同期比で9%減となったものの、iPad Proなどの高額モデルリリースなどを受けて、収益は7%増へと改善したことは、今後のタブレット市場を見据えるうえで、注目に値する内容だと言えます。
Source:Apple,iPhone in Canada
(kihachi)