あなたは大丈夫?安全なフリーWi-Fiを見分けられる日本人は9%だけ
町中のカフェやホテル、空港など、無料でWi-Fiが利用できるスポットが増えています。しかしこうした無料Wi-Fiのすべてが必ずしも安全ではないことを認識している日本人はかなり少数派のようです。セキュリティソフト「ノートン」を提供するシマンテックの報告で明らかになりました。
日本人の危険認知度、世界平均を大きく下回る
同社が発表した消費者調査「ノートンWi-Fiリスクレポート」は、無料Wi-Fiネットワークの利用状況と安全性に対する消費者の理解度を調べたものです。
世界9カ国を対象とした今回の調査によれば、安全なWi-Fiネットワークと安全でないものを区別できる日本の消費者は10人に1人(9%)で、調査対象国の平均の35%をかなり下回ることがわかりました。
また日本人の55%は、通信を暗号化するVPN(Virtual Private Network、仮想プライベートネットワーク)を聞いたことがないと回答しており、世界平均の7割の認知率と比べると、通信の暗号化に対する認知が低いのが伺えます。
公共のフリーWi-Fiには危険がいっぱい
今回の調査で浮き彫りになったのは、日本人の大多数が、ホテル、カフェ、空港など公共の場で提供されているWi-Fiネットワークが、すべて保護されていると思っている事実です。しかし実際にはそうではなく、保護されていないネットワークに接続すれば、そこでやり取りした情報はハッカーに盗まれる可能性があります。
シマンテックの調査によれば、日本人の37%はフリーWi-Fiを使用する際に、自分の個人情報が保護されていると思っています。
28%は、セキュリティが保証されていないWi-Fiネットワークを使用中に個人のアカウントにログイン、また16%は仕事のメールアカウントにログインするという、メールの認証情報を危険にさらす行動をとっています。
また23%が旅行の計画や位置情報をフリーWi-Fiネットワーク接続中に携帯電話やタブレットでシェアしています。
「ノートンWiFiプライバシー」
シマンテックはこうした状況に対処するため、同社が提供する「ノートンWiFiプライバシー(iOS版/Android版)」の使用を推奨しています。同製品はフリーのホットスポットおよびセキュリティ保護されていないネットワークの利用時に、自動的にデータを暗号化する個人向けのVPN(Virtual Private Network、仮想プライベートネットワーク)です。
価格はiOS版(iOS7.0以上)が税込3,600円/年、Android版(4.04以上)は税込3,282円/年となっており、iOS版は30日間、Android版は7日間、無償で体験することができます。
今回の調査は、世界9カ国における18歳以上のWi-Fiユーザー9,135人(日本人は1,008人)を対象にオンラインで実施されたものです。調査データはEdelman Intelligence により2016年5月17日~31日にかけて回収されました。
Source:シマンテック
(lunatic)