Samsung「Galaxy S7 Active」、防水テストに不合格
Samsungが「防水」と主張してきた「Galaxy S7 Active」が、アメリカの消費者団体専門誌Consumer Reportsの防水テストに不合格であったことが判明しました。
S7は防水が売りのひとつ
Samsungはヒップホップ歌手のリル・ウェインを起用、「Galaxy S7 Edge」にシャンパンを注いだり、水槽に沈めたりするコマーシャルを展開しています。またGalaxy S7の「Active」(AT&T版は800ドル=約8万2,000円以上)も、S7 Edgeと同レベルの防水機能を持つモデルとして宣伝されています。
しかしConsumer ReportsがGalaxy S7 Activeで防水テストを実施したところ、Samsungが主張する防水性は持たないことが明らかになりました。
2回のテストで2回ともパスせず
Samsungによれば、Galaxy S7 Activeは「IP68」相当の防水・防塵性能を持っており、「水面下5フィートまで沈めても30分間は大丈夫」な構造に設計されています。
そこでConsumer Reportsは、水面下5フィートの水圧に相当する、2.12ポンド平方インチの水圧がかかるタンクにGalaxy S7 Activeを沈め、タイマーを30分間にセットしました。
30分後にActiveをタンクから引き上げると、画面には緑の線が入り、カメラレンズには小さな泡が見られ、タッチスクリーンは反応しなくなっていました。
2台めのActiveでも同じ実験を行いました。30分後に引き上げると、画面はオンとオフの状態を繰り返し、レンズは完全に浸水した状態で、SIMカードスロットにも水が入っていました。
数日後に電源を入れると、どちらのActiveもオンにはなったものの、画面は読めない状態でした。結局機能は復活しませんでした。
不合格はActiveのみ
Samsungは浸水問題について「苦情はほとんどない」としており、保証でカバーされている、と述べています。
Consumer Reportsからの問い合わせに対しては、「Galaxy S7 Activeはこれまで発売された同社スマホのなかでももっとも堅牢なモデルのひとつであり、傷に強く、IP68に準拠している。ただし中には防水機能が十分でない欠陥品があるかもしれない」と回答。現在この問題について調査中であるとのことです。
Samsung Galaxy S7にはS7 Edge、S7、S7 Activeの3モデルがあり、防水テストに落ちたのはActiveのみです。S7 EdgeとS7はどちらも合格しています。
Source:Consumer Reports
Photo:YouTube(Consumer Reports)
(lunatic)