中学生のスマホ使用状況「把握している」意識は親6割強、子4割強と認識に差!

    勉強中 学生

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    中学生スマートフォン所有率は40.9%で、親の64.4%が子どものスマートフォン利用状況を「把握している」と思っている一方、子どもは親が「把握している」と思っているのは42.5%、という調査結果が発表されました。

    母親と中学生に調査を実施

    MMD研究所は、インテルセキュリティ(日本での事業会社:マカフィー)と共同で、「中学生のスマートフォン利用実態調査」を実施し、7月4日に結果を公表しました。
     
    調査は2016年6月10日~6月14日にインターネットで実施され、中学1年生~3年生の子どもを持つ女性1,148人と、スマートフォンを所有している中学生370人を対象に、「母親」「子ども」両方に質問しています。

    スマートフォン所有率は40.9%、前年比3.0ポイントの伸び

    中学生を持つ母親に、子どもに携帯電話を持たせているか質問したところ、携帯電話の所有率は57.1%、スマートフォンの所有率は40.9%となり、前年の調査と比べてスマートフォンの所有率が3.0ポイント上昇しています。
     
    中学生のスマートフォン利用実態調査1

    子どもにスマホ持たせた理由「塾や習い事」が33.0%でトップ

    子どもにスマートフォンを持たせている人に、持たせ始めた理由を聞いたところ、「塾や習い事をはじめた」が33.0%で最多で、以下「自分が働きに出るようになった(出ている)」22.6%、「周りの子どもが持つようになった」20.0%などと続いています。
     
    なお、自由回答で「部活の連絡方法がLINEなのでスマートフォンを購入した」という回答も複数あり、連絡方法として必要なので購入したという声もありました。
     
    中学生のスマートフォン利用実態調査2

    子供にスマホ持たせ始めた時期「中学1年生」が48.7%で最多

    子どもにスマートフォンを持たせている母親に、持たせ始めた時期は「中学1年生から」が48.7%で最多でした。中学入学をきっかけにスマートフォンを購入する人が多いようです。
     
    中学生のスマートフォン利用実態調査3

    スマホのトラブル「迷惑メール」が34.7%で最多

    子どもがスマートフォンに関して経験したトラブルは「迷惑メール」が34.7%でワースト、以下「卑猥なバナー広告」16.8%、「知らない人とSNSやメールでつながっていた」11.3%などと続きました。
     
    中学生のスマートフォン利用実態調査4
     
    ワンクリック詐欺や意図しない有料会員登録による請求の経験者に、請求のあった最高額(支払いの有無は不問)を聞いたところ、平均は56,616円でした。

    スマホ利用について78.3%が「親子で話す」

    子どもにスマートフォンを持たせている人に、スマートフォンやインターネットの利用に関する危険性について話しているかを聞いたところ、「よく話す」が26.6%、「たまに話す」が51.7%で、合計78.3%が親子で話す機会がある、との回答でした。
     
    中学生のスマートフォン利用実態調査5

    中学生のスマホ利用、「LINE」が80.8%でトップ、幅広い使い方

    スマートフォンを持つ中学生に「自分のスマートフォンを持ったらしたかったこと」を聞いたところ、「LINE」が53.0%で、2位の「ゲーム」19.2%を大きく引き離しました。
     
    中学生のスマートフォン利用実態調査6
     
    スマートフォンで普段していることも「LINE」が80.8%とトップで、以下「インターネット検索」69.7%、「ゲーム」68.1%などと続き、幅広い用途にスマートフォンを使っていることが分かります。
     
    中学生のスマートフォン利用実態調査7

    中学生が経験したトラブル、「卑猥なバナー」「知らない人と友達申請・つながり」は親の把握と差

    スマートフォンを持つ中学生に、経験したトラブルを聞いたところ「迷惑メール」40.0%、「卑猥なバナー」31.6%、「SNSで知らない人から友達申請」28.6%、「知らない人とつながった」27.6%が上位でした。
     
    親と中学生の傾向を比較すると、「卑猥なバナー」「知らない人の友達申請」「知らない人とつながり」は、中学生が経験した割合に対し、それぞれ親の把握率が低いことが分かります。
     
    中学生のスマートフォン利用実態調査8

    トラブル「誰かに相談」は4割弱

    スマートフォンのトラブルを経験した時の相談経験を聞くと、誰かに「相談したことがある」は38.1%と、4割弱でした。
     
    中学生のスマートフォン利用実態調査9
     
    相談した相手は「友達・知り合い」の41.8%と「親」の41.1%が上位でした。
     
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    親子の「スマホ利用状況の把握」には認識の差

    親子それぞれに、スマートフォンの利用状況を把握しているか聞いたところ、子どもの使い方を「把握している」親は64.4%だったのに対し、親が「把握していると思う」中学生は42.5%でした。
     
    この差が最も大きかったのは「パスワードやID」で、把握していると思っている親58.5%に対し、親に把握されていると思っている中学生は28.6%でした。
     
    中学生のスマートフォン利用実態調査11
     
    親が思っているほど、子どもの利用実態を把握できていない様子がうかがえます。

    マカフィー社「親子でトラブル防ぐ対策について会話を」

    先日ご紹介した、乳幼児のスマートフォン利用状況の調査結果では、「子ども1人で使用」が全体の半数を占めており、現代の子どもは幼少期からスマートフォンに触れる傾向があります。中学生の利用状況を見ると、LINEやゲームをはじめ幅広く使っており、トラブルに遭遇する機会も多くなっているようです。
     
    今回の調査結果について、インテルセキュリティ(マカフィー)は、「親子でスマートフォンを有効活用する方法や、トラブルを防ぐための対策について、各家庭で話し合ってほしい」とコメントしています。
     
     
    Source:MMD研究所
    (hato)

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