ジョブズの伝記からこっそりiPhone素材の開発ウラ話が削除―iPhone8に関係?
スティーブ・ジョブズ氏の生前に書かれた伝記「Steve Jobs(邦題:スティーブ・ジョブズ)」の英語版から、iPhoneの筐体開発に関する部分がこっそりと削除されていることが分かりました。これを受けて、iPhone8に関わる話だからではないかとの見方が登場しています。
なぜ英語版だけ削除された?
中国語版やポルトガル語版の伝記「Steve Jobs」には記載されている内容が、英語版ではいつの間にか削除されている――奇妙な事態を中国のユーザーが発見しました。
問題の箇所は、アップル関係者がコーニング社を訪れて、「ゴジラ・ガラス(Godzilla Glass)」というコードネームで呼ばれるガラスとセラミックを混ぜた強靭な素材をiPhoneのボディに使おうと計画していたという部分です。
ウィークスは最終的にジョニー・アイブと友達になった。時たまアイブはニューヨーク北部に向かい、湖畔にあるウィークスの別荘を訪れた。「私はジョニーにガラスに似た素材を見せた。彼はガラスとは異なるものだと感覚的に気づいた」とウィークスは言う。「ただ我々の会社の研究責任者だけが実行できる。君がジョブズにこれを見せた時、彼はすぐさま好きか嫌いかを示すだろう。だが、ジョニーは弄ったあと、しっかり考えて、これの機微な部分や潜在的な用途を探すんだ」。2010年、アイウェイは自分のトップチームを引き連れてコーニング社にやってきて、工場内のチームと一緒にガラスを作ろうとした。当時、コーニング社は「ゴジラ・ガラス」と呼ばれる丈夫なガラスを研究開発していた。いつの日か十分に強靭なガラスとセラミックの素材を作り出し、iPhoneの生産に用い、メタルフレームなしで済むようにすることが会社の願いだった。「ジョブズとアップルは我々をさらに優秀にしてくれた」とウィークスは話す。「我々全員が自分たちの製品にとても熱狂していたんだ」
なお、この記載はポルトガル語版にも残されています。一体なぜ今になって英語版でのみこの記述が消されたのか、詳細な理由は分かっていませんが、ニュースサイト威锋网はiPhone8の開発に関係しているからではないかと示唆しています。
事実、「ワイヤレス充電の搭載」「ベンドゲート問題の解決」「アンテナラインの存在」の3つを一挙に達成できることから、iPhoneの筐体をセラミック素材にしようという取り組み自体は行われており、以前もサプライヤーが新iPhoneはセラミックかもしくはセラミックに似た素材が使われる可能性があると語っています。
iPhone8は「iPhone登場10周年」ということで、大掛かりなアップデートが期待されているだけに、素材に大幅な変更があっても不思議ではありませんね。
Source:威锋网
Photo:Amazon
(kihachi)