プレゼン中にトラブルが起きたら…スティーブ・ジョブズ・伝説のアドリブ集

apple スティーブ・ジョブズ

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iPhoneが登場して9年が経過しましたが、やはり思い出すのはスティーブ・ジョブズ氏による数々のプレゼンテーションです。特に今回ご紹介する一コマは記憶に残っているユーザーも多いのではないでしょうか。

デジタルカメラが使えず…

2001年夏のMacworld Expo New Yorkで、ジョブズ氏はMac OS X 10.1のイメージキャプチャ機能をデモストレーションしようとしていました。デジタルカメラをMacに接続することで、容易に画像をインポートすることが出来るという今となってはお馴染みの機能です。
 
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ところが、プレゼンの最中に肝心のデジタルカメラがオンにならないというアクシデントが発生。OS Xのプロダクトマーケティングを手掛けるKen Bereskin氏が、舞台下から必死にどうやったらカメラのスイッチをオンに出来るのかをレクチャーしますが、苛々が頂点に達したジョブズ氏は彼に向かってデジタルカメラを放り投げるという行動に出ます。
 
ニュースサイトMacworldの述懐によると、2001年のMacworld Expo New Yorkは退屈で、何か目新しい製品が出てくるということもなかったそうです(今年のキーノートに似ているかも知れません)。それだけに聴衆にとって、スティーブ・ジョブズ氏の予想外の行動はさぞかし刺激的だったことでしょう。

Wi-Fiが使えず…

時は9年後、今度はサンフランシスコのMoscone CenterでWWDCが開催された2010年のことです。iPhoneの中でもiPhone4にiOS4が搭載されるというキリの良い年で、登壇したスティーブ・ジョブズ氏は、「我々のネットワークは常に予測可能なので…」と、iOS4の機能を紹介しようとしますが、Wi-Fi機能がうまく動作しません。皆が一斉にWi-Fiに接続しているため、回線が重くなってしまっていたのです。
 
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彼は思わず、「皆さん、Wi-Fiに繋いでいるならば、どうやったら私を助けられるか分かりますよね?ただオフにしてくれるだけでいいんです」。会場は爆笑の渦に包まれました。
 
その2分後ジョブズ氏の口から、570ものWi-Fiベースステーションが同一フロアに存在していることが明らかにされます。
 
「ここで選択肢が2つ」とジョブズ氏。「もっと皆さんに見せたい素晴らしいデモがあるんです。Wi-Fiをオフにして、デモを見ますか。それとも諦めますか。デモを見たいですか、見たくないですか」
 
もちろん、その場にいた参加者たちからは賛同の拍手が起きます。
 

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おとなしく従う参加者たち。


 
「ブロガーの皆さんはWi-Fiのベースステーションをオフにしてください。NoteBookも地面に。警察のように皆さんお互いの周りを見渡してくださいね……さぁ、見渡してみて!」

これぞジョブズが愛される理由?

偉大な製品を次々と世に送り出しただけでなく、とっさの機転やジョーク、そして苛立ちまでもが面白い――彼がカリスマとして、死後5年が経った今でもなお愛される理由がよく分かるというものですね。
 

 
 
Source:Macworld
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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