macOSをApple Watchでアンロックできる機能、アップル副社長が説明

macOS Sierra

Eddy Cue Craig Federighi
 
macOS SierraではApple Watchによるオートログインが可能になります。パスワードを入力せずともApple Watchをつけているだけで自動的にMacがアンロックされるという同機能は、一見すると不安になってしまうようなものですが、実際にはセキュリティ面でかなり考えられたものなのだそうです。

Bluetoothを活用した規格

アップルのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長であるCraig Federighi氏がポッドキャスト「Talk Show」に出演し、macOS Sierraのオートアンロック機能について説明しました。
 
手首につけたApple Watchで自動ログインできるこの機能は、Bluetooth Low Energy(BTLE)と呼ばれるテクノロジーを用いています。省電力でバックグラウンド動作が可能であるため、バッテリーを心配する必要はありません。
 
すでにサードパーティ製のアプリでは同機能を活かして、iPhoneやApple WatchでMacのロックを解除するものが昨年から幾つか出ていましたが、macOS Sierraでようやく公式でもサポートすることになった格好です。

誰かにMacを開けられる心配もない

ただ、ここで問題が発生します。もし、同じ部屋にMacユーザーと第三者の2人が存在している状態で、第三者がユーザーのMacを開けようとした場合、果たしてMacのロックは解除されてしまうのでしょうか。
 
Federighi氏によると、答えはNo。つまりMacはApple Watchとの距離を自動で算出する仕組みになっており、ピア・ツー・ピアのWi-FiでApple Watchに送った信号がどのくらいの時間で返ってくるかを測定するとのことです。
 
よって、アップルのワールドワイドマーケティング担当上級副社長であるPhil Schiller氏の部屋に侵入して、Macを覗き見る…ということは出来ないようになっているそうです。
 
 
Source:BGR
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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