アップル製品を最も購入している層は65歳以上!?思いもよらない調査結果

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MacBook MMD研究所
 
アップルが市場で吸引力を持っていることは疑う余地がありませんが、その中でも特にアップル製品に魅力を感じているユーザー層がいます。

オシャレな地域では使用率が高い

アップルが世界的に不動のブランドとなっていることは広く知られているところです。iPod touch、iPad Air、iPhone 6/6s、iPhone 5/5s、MacBook、MacBook Air、MacBook Pro……これらのデバイスは現在世界中で10億台も使用されており、アメリカでは半数以上の家庭に最低でも1台アップル製品があるという状況です。
 
また、最近Crittercismによって行われた調査によれば、サンフランシスコやニューヨークなどいわゆる「オシャレな地域」ではアップルユーザーの比率が特に高く、サンフランシスコにいたっては同地区の技術者のうち80%がiOSデバイスを所有しているそうです。一方で、フェニックスやデトロイトといった地域ではAndroidデバイスを所有する技術者の方が多いことも分かりました。

最も消費額が多いのは65歳以上?

しかし興味深いことに、上記のような「オシャレ」な結果とは矛盾するような調査も登場しています。 Slice Intelligenceが行った調査では、アメリカでもっともアップル製品を購入する消費者層は65歳以上で、2014年10月から2015年9月の1年で平均して976ドル(約10万7,400円)を消費しているとのことです。これは全体平均の788ドル(約8万6,700円)よりも明らかに高い数値です。
 
この調査では、年齢とアップル製品の購入額との間に比例の関係があることが分かりました。これはおそらく、年齢が上がれば上がるほど収入もそれに応じて高まることに起因しているのかもしれません。事実、男性ユーザーは女性ユーザーよりも消費額が多く、女性の633ドル(約6万9,600円)に対し897ドル(約9万8,600円)となっています。もっとも消費額が少ない層は、18歳~24歳の女性でした。
 
Slice Intelligenceはこのことから、年配のユーザーが多く消費する傾向にあるのは、収入のある購入者であると同時にプレゼントとしても購入しているからではないかと仮定しています。
 
なお、年配ユーザーはiPadを好むのに対し、25~34歳の若年層はiPhoneやMacを好む傾向にありました。

まだまだ魅力的なアップル製品

この他にもConsumer Intelligence Research Partnersの調査では、iPhoneユーザーの半数が以前もiPhoneを所有していた「リピーター」であること、アップルはサムスンよりも3倍多く互いのスマートフォンからの乗り換えに成功していることが示されています。
 
20年前であればアップルと言えば、おしゃれなデザイナーが使うものと相場が決まっていました。Windowsとはほぼ互換性がなく、ネットにあるサードパーティー製ソフトウェアはほとんど使えない…しかしそんな状況もiPod、そしてiPhoneとMacBookによって一新されてしまいました。今ではスターバックスでMacBookを目にしない日は1日たりともありません。
 
こうした勢いを前にして、飽和状況にあるのではと危惧する声もありますが、これらの調査を見る限り、いまのところアップルの「エコ・システム」は正常に機能していると言えそうです。
 
 
Source:The Motley Fool
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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