グーグル、EUから独占禁止法違反で3,700億円の巨額制裁
グーグルが独占禁止法に違反したとして、EUから30億ユーロ(約3,700億円)の巨額制裁を課される見通しです。
3,700億円の巨額制裁!
英メディアThe Sunday Telegraphが報じたところによると、EUの欧州委員会は、2010年後半よりグーグルが自社の有するインターネット検索システムで、ライバルを排するかたちで自社の買い物サービスを優先的にユーザーへ利用させるようにしたことが、独占禁止法に抵触するとみなしているようです。
複数の事情筋の話では、グーグルはこれまで6年間にわたって3回欧州委員会に対して説得を試みたものの、いずれも物別れに終わってしまったとのことで、来月にもEUは30億ユーロ(約3,700億円)とされる制裁金の額を正式に発表する予定です。
私企業のプラットフォームも巨大になりすぎると…
これによってグーグルは、自社のサービスを有利にし、他社を不利な状況に追いやるような検索結果の操作が禁じられることになるため、今後ユーザーにとってどのような影響を与えることになるのかが気になるところです。
くしくも先日中国では、がんの最新治療を求めて大手検索エンジン百度(baidu)で上位にサジェストされた病院へ行った結果、詐欺治療だったために男性が死亡したという「魏則西事件」が社会問題となっており、プラットフォームの提供側が検索結果をいじることでユーザーが利益を大きく損なうという現象が問題視されています。
もちろん、グーグルにしてみれば自社サイトで何をしようが問題ないだろうということなのでしょうが、ここまで大きくなってしまっては独占禁止法違反の誹りを受けるのは仕方のないことなのでしょうね。
Source:Reuters
(kihachi)