アップル創業者のスティーブ・ウォズニアック氏、Apple Watch批判は「ジョーク」

スティーブ・ウォズニアック

スティーブ・ウォズニアック
 
スティーブ・ジョブス氏とともにアップルを創業したことで知られるスティーブ・ウォズニアック氏がApple Watchに否定的なコメントを行ったとされる件で、ウォズニアック氏は同発言があくまでも「ジョーク」であったと弁解しました。

先導的な報道による誤った解釈と弁明

先日お伝えした通り、スティーブ・ウォズニアック氏はインターネット掲示板Redditにて、「(いまのApple Watch製品カテゴリーは)宝飾品市場、つまり自分を1人の人間としてどれほど重要に考えているかという思い入れによって何かを購入する場所へ、(アップルを)連れて来てしまった」と語り、同スマートウォッチの販売戦略に対して否定的な見方を採ったとされていました。
 
しかし、彼によればこれは一種の「ジョーク」に過ぎず、「扇情的な報道によって、間違った解釈で伝えられた」ものとのことです。

Apple Watchを批判したつもりはありません。わたしが伝えたかったのは、わたしもApple Watchを愛用しているということだけです。500ドル、550ドル、600ドル、さらには1,100ドルまで、20種類のApple Watchがありますが、その違いはバンドだけです。つまり、500ドルや1,000ドルで好きなバンドを選んでいるということです。この発言はあくまでジョークでした。それにもかかわらず、彼らは「(ウォズは)Apple Watchを認めない」と聞こえるように報道したのです。

そのうえで彼は、現在も契約上はアップルの役職に「スティーブ・ジョブスの直属」として就任しており、週払いで給料を受け取っていることを明かし、改めて自身がアップルに対してなおも深い愛着を抱いていることを強調しました。

ファンはウォズニアック氏を「いたこ」扱いしている?

ジョブズ氏の時代とは異なるアップルの成長戦略に、戸惑いやフラストレーションを感じるアップルファンは少なからず存在しており、彼らが創業者であるウォズニアック氏の発言に、在りし日のアップルを見出そうとしているのは確かでしょう。
 
ただし、以前にもウォズニアック氏は「1万ドルの腕時計と1万7,000ドルの腕時計の差はバンドだけ。私のようなエンジニアとは世界が違う」といった発言のほか、「金のApple Watchを買う時が、自分に存在価値を感じる唯一の瞬間なのだろう」とも発言するなど、Apple Watchの展開方法について必ずしも手放しの賛同を寄せていないこともまた明らかです。
 
もしかすると、アップルから発言を釈明するようにとお達しが来たのかも――というのは疑ってかかりすぎでしょうか。
 
 
Source:WIRED[1],[2]
(kihachi)

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丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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