AppleサプライヤーBroadcom、Wi-Fiチップ事業から撤退との「噂」

broadcom

broadcom
 
AppleにもWi-Fiチップを供給しているBroadcomが、Avago Technologiesによる買収に伴う事業再編成のため、Wi-Fiチップ事業から撤退すると台湾DigiTimesが報じています。

Wi-Fiチップ事業から光ファイバー事業へ

DigiTimesによると、BroadcomはWi-Fiチップ事業のリソースを減らし、光ファイバーやサーバ事業の研究開発へと再配分しているとのことです。ノートブックPC、タブレット、テレビ、スマートフォンなどに搭載されるWi-Fiチップは価格競争が激しく、ほかの製品に比べ利ざやが薄いというのがその理由のようです。
 
またMediaTek、Realtek Semiconductor、RDA MicroelectronicsなどのWi-Fiメーカーは、すでにBroadcomの元顧客から、納期までのリードタイムが短い製品の注文を受けている模様です。Broadcomは台北工場の人員もほぼ半分まで削減済みとも伝えられています。

「ガセ」情報との分析も

一方半導体関係に詳しい「The Motley Fool」のAshraf Eassa氏は、最近の業績発表の際にWi-Fiチップ事業について質問されたBroadcomのCEO、Hock Tan氏がWi-Fiチップ事業は同社において重要な位置を占めており、「次世代5G Wi-Fiにもすでに取り組んでいる」と回答していることなどから、BroadcomのWi-Fiチップ事業撤退は「ありえない」とし、DigiTimesの情報は「ガセではないか」と述べています。
 
 
Source:DigiTimes
(lunatic)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

特集

目次