特集
インフォメーション
台湾TSMCと英ARMが7nm FinFETプロセスの開発において、複数年の戦略的提携に合意したと発表しました。同プロセスによる製造開始は2017年とみられています。
iPhone6s/6s Plusが搭載するA9プロセッサは、ARMのマイクロアーキテクチャをベースとした設計で、TSMC製は16nmプロセスで製造されています。同社は今年後半に10nmプロセスを開始する見込みですが、今年秋発売見通しのiPhone7が搭載するA10チップについては、同プロセスによる量産体制が間に合うかどうかは微妙と考えられています。
したがって7nmプロセスによるAppleの「A」シリーズプロセッサは、早くても2018年の製造開始で、その場合はiPhone8に搭載される「A11」になると考えられます。
ただし、Appleが「A11」プロセッサをTSMCに発注するという保証はありません。A10についてはTSMCが独占的に受注したとの情報が流れています。
Source:TSMC, AppleInsider
(lunatic)
元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。