アップル、独占禁止法で500億円の支払い命じられる―iBooks訴訟で敗訴

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    アップルが電子書籍について独占禁止法に抵触している疑いが持たれていた件で、米連邦最高裁判所は7日、アップルに4億5,000万ドル(約500億円)の支払いを命じる判決を下しました。

    アップルの主張は認められず

    問題となっているのは、アップルがHarperCollins、Simon and Schuster、Hachette Book Group、Macmillan、Penguinの出版社5社と協力し、アップルが彼らから3割のマージンを受け取る代わりに、出版社が価格を決められる契約を一斉に結んだというものです。米司法省はこの行為が独占禁止法にあたるとして訴訟に踏み切っていました。
     
    アップルは、新たなプラットフォームをユーザーに提供することで競争を高めるだけでなく、iBookストアを導入してから電子書籍の価格はむしろ下がったと述べ、昨年10月に不服を申し立てていましたが、米連邦最高裁判所はこの訴えを退け、2014年に下された判決に従うよう同社に求めました。
     
    4億5,000万ドル(約500億円)のうち、4億ドル(約445億円)は電子書籍を購入したユーザーに、2,000万ドル(約22億円)は国に、残りの3,000万ドル(約33億円)は違反金として没収されることとなります。
     
    また出版社側も、すでに1億6,600万ドル(約185億円)をユーザーと国に支払うことに同意しています。
     
     
    Source:MacRumors, 産経ニュース
    (kihachi)

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