夢の5Gも間近?!ドコモ、マルチユーザ通信実験に成功!

ドコモ 5G

docomo ドコモ
 
NTTドコモとエリクソン・ジャパンは、神奈川県横須賀市のドコモR&Dセンタで、15GHz帯を用いた屋外環境での第5世代移動通信方式(以下、5G)通信実験を実施し、両社がめざす5Gの目標性能のひとつである、受信時最大10Gbpsを超える通信速度の無線データ通信に成功したと発表しています。
 
さらに、同環境で実施したマルチユーザ通信実験では、世界で初めて20Gbpsを超える通信容量の無線データ通信に成功したとしています。

夢の通信技術「5G」もすぐそこに?

ドコモによれば、10Gbpsを超える高速通信を実現するには、連続した広い周波数帯域幅の確保に適している高周波数帯の利用が想定されています。一方で、周波数は高くなるに従って電波の波長は短くなり、遠くまで伝搬しなくなる特性があるため、10Gbpsを超える高速通信では、高周波数帯でより遠方に電波を届かせることが課題になっていました。
 
NTTドコモ 5G
 
しかし、基地局アンテナから複数のビームで、それぞれ異なるデータを同時に伝送し、通信速度を向上させる「マルチビームMIMO」を利用することで、10Gbpsを超える無線データ通信を実現したとしています。
 
また、64個のアンテナ素子でビームを作り、電波の放射エリアを特定方向へ集中させる「ビームフォーミング」によって電波をより遠くへ届かせることで、これまでの約7倍となる70m以上の距離の端末への、10Gbpsを超える通信速度の無線データ通信を実現しています。
 
さらに、2台の移動局装置を同時接続するマルチユーザ通信実験では、受信時最大20Gbps(1台平均10Gbps超)を超える通信容量の無線データ通信を実現したとしています。

MediaTekとの5G共同開発・実験に合意

ドコモの発表はこれだけにとどまらず、5Gに関する実験協力について、これまでの世界の主要ベンダー12社に加えて、新たに台湾のMediaTekと、5Gの実現に向けた共同実験ならびに技術開発をおこなっていくことに合意したことも伝えています。
 
ドコモ 5G
 
今後については、5G対応端末に必要なチップセットの開発について、2018年以降の共同実験を視野に入れた検討を進めていくことなどが予定されています。
 
 
Source:NTTドコモ(1), (2)
(クロス)

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