米当局が「AIも運転手」との新見解示す―自動運転車普及に大きな一歩

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    自動運転車業界にとっては大きな一歩となる「運転手」の解釈が、米当局によって刷新されることとなりそうです。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は4日、新たにAIを運転手とみなす見解を示しました。

    AIも運転手に

    自動運転車のテストや開発を行ううえで、アメリカ各州や連邦安全当局の規制が障壁となっていることは間違いありません。例えば、車を動かすためには操る人間が必要ですが、自動運転車には運転手が存在しないため、運転手を前提とする法律とは相容れないことになります。
     
    しかし、NHTSAは今後、自動運転を担うAIを運転手とみなすつもりであるようです。グーグルが昨年NHTSAに提出したデザイン案に対し、同局の高官が書簡で「過去1世紀以上にわたって必要とされてきた伝統的な意味での『運転手』は、グーグル(の自動運転車)には不要との主張に同意する」との見解を示したことから分かりました。

    人間による意思決定の方が有害?

    グーグルは以前より、「安全のための機能が搭載されているにもかかわらず、人間がその機能を制御しようとすることが何よりも危険だ」との見解を示しており、自動運転システムの決定を無効にする人間の存在こそが、安全面で有害だと指摘していました。
     
    まだまだ法律上では課題が残るものの、仮にNHTSAがAIを運転手の代わりと認めるのであれば、自動運転車の普及に向けた手続きはかなり容易になることは間違いありませんね。
     
     
    Source:Reuters
    (kihachi)

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    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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