Apple、独自の動画配信サービスを準備中か~新たな「証拠」が浮上

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Appleが、映画や独自の動画コンテンツを配信するネットワーク構築を着実に進めている新たな「証拠」が浮上しました。

Akamaiの決算報告から明らかに

Appleは以前から、音楽配信事業(Apple Music)の次は、動画コンテンツの配信事業に参入すると繰り返し報じられてきました。
 
米Business Insiderは、Appleにコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を提供するAkamaiの現地時間9日の決算発表が、AppleがCDNの準備を進めている証拠だと指摘しています。

Appleは独自CDN開発を進めている

Akamaiの共同創業者兼CEOであるTom Leighton氏は決算発表において、

「過去2年間以上、特に同社の2大顧客からの収益が、Akamaiの収益全体の約13%を占めてきた。2016年もこの2社が最大のメディア顧客であることに変わりはないが、収益全体に占める比率は約6%となるだろう」

と述べました。
 
Akamaiの最大の顧客はAppleで、同社は過去15年以上にわたり、Appleにサービスを提供しています。第2位の顧客はMicrosoftからFacebookだとみられています。
 
この理由についてLeighton氏は、「7%の変化は、顧客が自社での取り組みを増やしたため」と説明しています。

データセンター建設を推進するApple

つまりAppleがこれまでのオンラインサービス戦略を転換し、自社でCDN構築を行っていることを意味します。Business Insiderの2月1日付の記事によれば、Appleは今後2年間で3ヵ所にデータセンターを建設する計画であり、完成すれば計7ヵ所で運営することになります。その敷地面積は約250万平方フィート(約23万平方メートル)に及び、これは2015年末時点でAmazon Web Serviceが利用していたデータセンター面積の約40%にも相当するそうです。
 
Appleが噂どおりに動画配信サービス事業に参入するとすれば、CDNはまさにその要となります。
 
 
Source:Business Insider
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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