Apple Watch、10周年でアナログ回帰の新境地!
Appleでヒューマンインターフェースデザインの責任者を務めるアラン・ダイ氏と、工業デザインを率いるモリー・アンダーソン氏が、英ファッションメディアGQのインタビューに応じ、デビューから10周年を迎えたApple Watchについて語りました。
アナログ時計との関連性を重視
Apple Watchは9月のAppleイベントでSeries 10が発表され、デバイスの登場から10周年を記念しました。
Apple Watchはスマートウォッチであり、アナログの腕時計とはかなり異なる感性で作られているように見えますが、ダイ氏によると、アナログ時計の持つ伝統的なニュアンスを重要視しているとのことです。
これは、多くの人々に日常生活の中でスマートウォッチを身につけてもらうには、宇宙から来たような時間軸のないデバイスではなく、しっかりと現在の時間軸に位置づけられる必要があるからだそうです。
また、「あなたの周りの世界から来た」という感覚をデバイスに感じてもらえるよう、細心の注意を払ってデザインが行われていると述べています。
Apple Watchはスイス腕時計の天敵に?
Apple Watchが腕時計業界の売上に影響を与え始めたと最初に報じられたのは数年前のことですが、デザイン的にもアナログ感を強調している点から、今後もさらに市場に食い込む可能性があります。
特に新しいリフレクション文字盤は、高級アナログ時計に見られる手彫りのギョーシェ文字盤にインスパイアされ、ジャイロスコープやセンサーを駆使して、太陽光とともに“きらめき”を表現する仕組みです。
Apple Watch Series 10は今のところベストなApple Watch?
Apple Watch Series 10の登場により、ベストなApple Watchの称号をApple Watch Ultra 2は失ったとの意見があります。
Ultraと比べると、通常のApple Watchのほうがアナログ感がさらに強いため、高級アナログ時計を好む人にも受けることは間違いなさそうです。
Source: GQ via AppleInsider
Photo: Apple